泣かせる時代劇ようなアニメ
amazon primeのサムネイルでしばらく、そう2週間くらいはスルーしていたのが『かくしごと』だった。
気になっていたのは何か引っかかるものがあったのかもしれない。サムネイルのタイトルをまじまじと見て、これは隠しごとなのか、書くしごと、なのか、それともその両方なのかと思案したところで策にはまっていたのかもしれない。
聞き覚えのあるメロディ。いやこの曲は知らないが子どもさんたちに教えてもらったバンドのどれか。それもライブに行ったことのあるバンドのような気がする。確か、一度活動を休止して再開したバンドだ。
気になっていたが気づくとクレジットは見逃していて、確認したのは4話になってからだ。
OPもEDもどこか懐かしいようなタッチの、いや色使いとして。バブルの頃、随分と見かけたものだ。それを彷彿させるような空の色。
キャラクターは全く違うが、背景が視界に入たとき、そう思わせた。
1話の冒頭、かつての父親の仕事場に少女が足を踏み入れたとき、父親は既に他界している設定なのか。そう合点した。
ただ、そのあとその少女は幼女の頃の話になり、edのイントロで大瀧詠一を持ってきたのか、上手いな、と思った。
父を無くした少女。
その父と二人きりの幼女の頃の日常。
君は天然色は、曲調に似合わず、悲しい歌であることを以前、FMラジオで知った。確か、NHKFMの三昧での大瀧詠一特集ではなかったか。あれは妹を失った兄の心境、だったか。
4話まで見て、これは泣かせる時代劇のような設定だ。時代劇は映画くらいしか残っていないが、まるで今の時代の時代劇のようなものではないか。
ただ、そう思った。