SE相談室「教えたことが理解できていないメンバがいるのですが、どうしたらいいですか」

アーキテクト「プロジェクトっていろいろ大変ですね…」
(以下アーキ)
ワタシ「どうしたの」
アーキ「プロジェクトチームのメンバがいるんですけど」
ワタシ「うん」
アーキ「なかなか仕事を覚えてくれないんですよ」
ワタシ「そうなんだ」
アーキ「関心ないでしょ」
ワタシ「そうでもないよ」
アーキ「うそっぽいなぁ」
ワタシ「まぁまぁ」

アーキ「ほら、フレームワーク使うんでいろいろ決めて行ってポイントは教えるんですけどね」
ワタシ「そういうのもお仕事なんだね」
アーキ「アーキテクトですから」
ワタシ「ご苦労様です」
アーキ「いえいえ。で、ひとり、なかなか覚えてくれないんですよ」
ワタシ「スキルミスマッチなの」
アーキ「そうとも言えないというか、まだよくわからないです。今回初めて一緒のプロジェクトなので」
ワタシ「ふうん、それで」
アーキ「教えたときは、わかりましたって言ってくれるんですけどね。席に戻って作業をしていると実は」
ワタシ「進捗ないんだ」
アーキ「なんでわかりました」
ワタシ「そういうコンテキスト」
アーキ「まぁ。それで困っていることがないかを聞くとどうしていいかわからない、と」
ワタシ「理解できていない」
アーキ「そうなんです。だからその人だけもう1回説明…」
ワタシ「ふん。それで」
アーキ「冷たいですね」
ワタシ「いやいや」
アーキ「どうしたらいいですか」
ワタシ「何を」
アーキ「この状態を」
ワタシ「外せば、プロジェクトから」
アーキ「それはPMに相談したんですがこのメンツで行くって」
ワタシ「じゃあ、がんばって」
アーキ「このままだと、その人の分は他のメンバでカバーすることになる…」
ワタシ「期待するアウトプットは出ないよね、確実に。というか他の人のパフォーマンスをスポイルするからマイナスなんじゃないの」
アーキ「そこまでは言えないですけど」
ワタシ「それ、言っているのと一緒だから」
アーキ「何か打つ手はありませんか」
ワタシ「そうねぇ、祈るとか」
アーキ「十分祈りました」
ワタシ「じゃあ、もうできることはない」

アーキ「そんなこと言わないでください」
ワタシ「そうだなぁ、考えさせちゃだめなのかもね」
アーキ「どういうことですか」
ワタシ「情報過多なんだろうね、その人には。そうなのかどうかはわからないけど、自信を持って行動できるような状況を作ってあげればいいのかなぁ」
アーキ「情報過多、ですか」
ワタシ「もしかしたら」
アーキ「それで」
ワタシ「キャパシティーを見極めて」
アーキ「見極めて」
ワタシ「確実にできる量を渡して、自信をつけてあげるのかなぁ。根拠ないけど」
アーキ「1から10まで渡さないで、1から3までを教えるというイメージですか」
ワタシ「まぁ、そうかな」
アーキ「いけるかなぁ」
ワタシ「3までなら教えたその場で説明させて頭に入っているか確認して、そのあとの作業をみてみたら」
アーキ「理解状況を刻んで確かめるんですね」
ワタシ「それでもだめならスキルがあわないんだろうねぇ