「へんてこなやり方」を変えるなら


組織の中で仕事をすると、「なんでこんなやり方をやっているの?」ということに出会うことが日常茶飯事だ。
その「へんてこなやり方」を変えるとなると、それは大変な労力がいることになる。


下手をすると、「余計なことを言うな」とか、「越権行為だ」とか言う人もいなくはない。
それは、その人なりに自分で仕事のやり方を作り上げてしまっているからだ。


例えば、数字の管理、構成管理、台帳管理など、その傾向が顕著だろう。
実際、自分の周りでも良く見かけるし、簡便だし。
一元管理で、且つ、共有がいらないなら、それでよいだろうけれど、共有することになったとたん、破綻するのはみんな経験していることだ。


何がしかの、エンジニアなら知っているツール、例えばtracとかを手軽に導入できる組織文化があるならよいが、そうでないなら、組織の最小単位の中のミーティングで、「ちょっと試します」とか、「試していて、結構いいです」とか、小さな一歩を踏み出し、自分自身がエバンジェリストになって、布教とフォローすることからはじめるのが良いだろう。
#実際、そうやって信者を増やし、広めた経験がいくつもある。


自分を含め、大概の人は、慣れたことから変えることに対して抵抗するもので、その抵抗感を下げるためには、あの人も使っているからという、隣の好感を持っている人を信者に仕立て上げることが一番手っ取り早く、効果的だ。


その、隣の好感を持っている人は、だれからも好かれているだろうから見つけやすく、布教の共同正犯になってくれる。
ここまできたら、もう、その小さな組織の中でスタンダードになることは確約されたも同然だ。


じゃあ、変えようか、今日から。

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