成果物の品質の担保

プロジェクトマネージャがプロジェクトを共にするプロジェクトメンバに期待することは、所定の期日に合意された成果物を予定とおり提出してくれることである。
プロジェクトマネージャとして、成果物の作成はプロジェクトメンバに丸投げせずに、都度レビューをとおして想定とおりの品質で出来上がっているか確認する必要がある。
プロジェクトが大きくなればなるほど、成果物が増え、プロジェクトマネージャが成果物を逐一検査することは難しくなるのは残念なことだが、致し方ないだろう。
プロジェクトマネージャが成果物の品質や進捗を頻繁に確認する理由は、成果物の品質を確認することで担保を取ると言う行為で、プロジェクトマネージャが安心したいためである。
では、先のようにプロジェクトが大きくなった場合、どのように担保を取るか。

  1. 成果物の作成ガイドラインを作る
  2. 標準化担当を置き、進捗中から成果物の品質に気を配る
  3. レビューのセルフチェックリストを用意し、セルフレビューの終わっていない成果物はレビューを受け付けない

基本的には、ルールを用意してルールを守らせるのであるが、得てしてルールを掲げただけで、プロジェクト期間中ルールを守っているかをウォッチし続けることは忍耐が必要である。
思い出して欲しい。あなた自身も夏休みの宿題は計画とおりに進捗して、成果は予定どおりでただろうか。
工夫が必要な観点は、

あなた自身がプロジェクトに適用するルールとおり出来るか

である。
あなた自身ができないことは、あなたのプロジェクトメンバーも出来はしない。