まさか、うちのプロジェクトマネージャに限って品質を作り込む発想がないわけがない


品質を作り込む発想がないわけがない
マネージャなら、プロジェクトの責任者であるプロジェクトマネージャが顧客にdeliverableを納期までに届けるために、その顧客のビジネス要求を品質として定め、実装するためのアクティビティを期待するものだ。
それは暗黙での期待であって、顧客との契約を実現する唯一の手段だ。だからこそ、仕事であって、暗黙で期待していることもあり、明示に敵に期待することもある。いずれにしても、

「頼んだよ。」


その言葉の裏には、“期待”がいっぱいなのだ。
そのような背景があるから、マネージャは、プロジェクトマネージャがdeliverableを届けるために品質を作り込む活動をプロアクティブに行うことを期待している。
プロアクティブということは、delivarableを作る工程自体に要求される品質を作りこむことを意識して組み込んでいることであり、それを実施することである。
マネージャなら、“それ”をすることを期待している理由は、テストやリリース後にトラブルが報告され、その事後対処に無駄な時間を割かれることは、顧客にとってもデリバリするこちらにとっても何一ついいことがないから、だ。


モグラたたきがお好き
ところが、得てして結果後追いというか、

「テストで動いたから品質保証おーけー」


のようなことのお言葉をいただく。大変ありがたい。卒倒しそうになる。もう、帰っていいかな。

システム全体のアーキテクチャを俯瞰できるシステム図やその展開図
外部インタフェースのデータ項目とその振る舞い
テストの方針とテスト手法の選択基準
テストの自動化


ものごとは制約や環境的な制限事項があるからすべてを100%やることはできないかもしれないが、必要な項目があって、それを後で何か起きたときにふりかえりと事後対策ができるように、ものごとを見渡して決めてく。

一つひとつの作業の積み重ねが品質を作るための作業だ。その理由がわからないなら、いつまでのモグラたたきしていなさい。
ユーラブもぐらたたき。

自分の退路は確保しておくことでもあり、顧客の担当の言い訳も作っておくことでもある。
プロジェクトマネージャのresponsibilityである。
とても大事なことだ。