どうやるかは自分で考えよ、やるのは自分だ


それは想定していたけれど
役割上、メンバやその他のエンジニアと接することが多くて、−というか、それ自体が仕事だけれど−、何か、例えば、

アジャイルのいいところあるよ。デイリースクラムとか、プロダクトバックログとか。提案から、プロジェクトでこんなシーンで使えるよ。」
「なんとなくわかりました。」
「もっと詳しく教えてください。」
「理解したけれど、具体的じゃないから難しいのでは。」
「アレコレ仔細に教えてください。」


なんと言うか、関心を持ってくれればいいと思っていたけれど、試す前から否定で入るとか、箸の上げ下げまで教えてとか...。


想像してみよう
例えば、デイリースクラムは、決めた時間に15分程度で、昨日の成果、今日の予定、困ったこと“だけ”をメンバから申告してもらうミーティングの場です。
それだけ知っていたら、今の自分がウォーターフォールをやっているなら、少しだけ想像力を働かして欲しい。
#もう、願っちゃうレベル。

ウォーターフォールだって、少なくとも週次でミーティングしていますよねぇ...。佳境に入ってくると朝会とかやりますよねぇ?
え?やらないの?どうやってチームで“同じレベル”で情報共有するの?
あぁ、夕会なんですか。
#同じじゃん。

そう、普段は週次かもしれないけれどやっているもの、それと同じです。ちょっとスタイルが違うだけ。毎日やる。3つだけ。検討は別の場で。メンバが報告する。たったコレを毎日やる。

では、佳境に入ったら何で急に毎日やりだすんだろうね、朝会。

「はい、みんな考えてー。」

どうやるか、自分で考え実行するしかない
結局、佳境に入ってから毎日朝会をやるのは、スケジュールが切羽詰って、一つひとつの作業を上手くシンクロさせないと綱渡りできないからですね。
なら、それ、佳境に入る前からやったらいいじゃん?と思わない?

目の前に置かれたツール、−この場合は“デイリースクラム”−、を自分の業務に当てはめて考えてみる。“なぜ”、ワタシがコレいいよといっているのだろう、と想像する。

ワタシが薦める価値観が自分にとって良いものか、どうか、それは考え、自分で頭と手を動かす自分次第なのだから。今が上手く行っているからといって、今日も明日も上手く行く保証は何処にもないのであって、今日も明日も上手く行くと思うなら、それは、


「かなり拙い状況」


に置かれていると思ったほうが良い。自分に関係なく、周りのリスクは日々刻々と変わるのだから。リスクが変わっているのに思考が止まったらどうなるかは明らかだ。

それは、プロジェクトもそうだし、組織だって同じこと。一人ひとりのエンジニアだって同じ。エンジニアならリスクは技術の比重が大きいだろうけど。


実務をするのは自分なのだから、howまで、箸の上げ下げま聞いてしまっては、自分で会得したものがないから、何か壁に直面したときに試行錯誤ができなくなってしまう。

仔細まで聞く人は、大抵、仔細を教えると、こう言うものだ。

「それは自分には合いません。」


そして、しばらくしてからまた来て尋ねるのだ。

「何か良いやり方ありませんか。」


人に聞いたものはそのまま“型”としてやるものもあるけれど、基本はそうだけれど、それぞれの業務、プロジェクトはそれぞれ特性があるものだから、実務で試したり、埋め込んだりするには、howを自分で考え、試行錯誤しなければならないものだ。
だから、仔細まで聞いてもあまり意味がない。

だって、自分で納得できるようにカスタマイズしちゃうのだから。