プロジェクトチャート

プロジェクトが躓く時期
見積もりして、プロジェクト計画を立てて、実行して。プロジェクトが躓くとしたら、計画を立ててから最初の計画1か月までの間です。
計画を立てたのに躓くのは、立てたつもりになっているか、まったくやっていないのかのどちらかです。


プロジェクト計画の意味
プロジェクト計画書は、プロジェクトを進めるための“遠足のしおり”なので、プロジェクトを進めるには欠かせません。ましてや、計画を言語化と図式化しないなんて“バカ”と言うしかありません。
そんなプロジェクトマネージャは、死んでください。

プロジェクト計画は、必要なことを必要なときに用意して、標とならなければなりません。標とならないならそれは計画とは言いません。頭の中にだけあるなら、それは妄想の他なりません。

プロジェクトマネージャが考えた“遠足のしおり”は、言語化して図式化してはじめて価値があります。その“遠足のしおり”は、誰か信頼のおける人のレビューというテストを受けて本当の価値を手に入れることができます。


分厚いプロジェクト計画をいきなり作ってはいけない
今すぐにプロジェクトに着手しなければならないプロジェクトマネージャに、分厚いプロジェクト計画をじっくり作っている余裕はありません。とは言っても、プロジェクト計画を作らねばなりません。それでも仕方がなく分厚いプロジェクト計画を作りはじめようとするのであれば、−必要なタイミングに必要なレベルであなたがリリースできるのなら話は別ですが−、それは一旦立ち止まった方が良いでしょう。

いま、プロジェクトマネージャがしなければならないことは、プロジェクトをどうしようとしたいのかを言語化し、プロジェクトマネージャ自身がそれでやれるかテストをすることです。


プロジェクトチャートで見える化とセルフテストをする
プロジェクト計画を言語化し、セルフでテストをできるシートがあります。それを“プロジェクトチャート”と呼びます。Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)の“リーンキャンバス”をもとにしたものです。



このプロジェクトチャートは、事細かく書くものではありません。それは、どう進めたいかを判別できるようになったら、プロジェクト計画に書けばよいです。そのまえ、プロジェクトマネージャ自身がどう考え、どうする“つもり”なのかを見える化するために使用します。
そして、このプロジェクトチャートを使って本当にそれでプロジェクトをキャリーできるか見極めるために使用します。
さらに、このプロジェクトチャートを信頼のおけるひとに見せ、レビューを受けることができます。


プロジェクトチャートの使用方法
1-2時間程度で書ける程度で書きましょう。詳細はプロジェクト計画で書けばよいです。
書けない区画があるなら、それは将来のリスクかもしれません。
1-2時間で埋められないのなら、埋められない理由を書いておきましょう。

もし、1-2時間で書けないなら、あなたはこのプロジェクトで何をしなければならないのかをまったく知らない理解していないか、プロジェクトマネジメントの実力が不足している可能性があります。有識者に相談されることをお勧めします。