頭数を揃えれば何とかなるという発想はやめた方が良い
プロジェクトでそこそこの規模があると人を、頭数を揃えることが至上命題になる。正しくは、要員を調達する責任者は、だけれど。
だから、誰かが何人必要だと言えば、“何人”だけが独り歩きして必要なスキルを持つ人かどうかをアセスメントすることは二の次になってしまう。
プロジェクトを構成する人的リソースを確保する。それは、deliverableを作るために必要な技術が明確になっていることが前提で、必要なエンジニアのスキルセットを持っている人を探す条件になる。
採用する側の思うように必要なスキルセットを持つエンジニアは見つからないことが多いのはよくあることで、良くあることだからキーパーソンは確保するにしてもそれ以外はプロジェクト内で研修をすることでスキルをキャッチアップさせることも考えておくものです。
でも、それは余裕があれば、だし、そもそもそういった条件下なら、入れた直後に研修をさせるアクティビティを用意しておかないといけない。
はたして、ワタシの常識から言えば、
- deliverableを作るために必要なスキルを明らかにする
- キーパーソンは何があっても確保する
- 必要なスキルを持ち合わせないエンジニアには、参画直後に研修を用意しておく
は黙っていてもやることだけれど、そのプロジェクトを自分のプロジェクトと思っていない人や役割をパートタイマーだとしか思っていない人が関与するとたんに、上記の3点の視点が吹っ飛んで残されたプロジェクトチームは途方に暮れるのだ。
育成をしないといけないエンジニアが過半を占めるなら、そのプロジェクトチームはとても危険な状態であることを早々にエスカレーションしておいた方が良い。そうした研修が必要なエンジニアは、マインドセットが受け身であることが多く、プロジェクトチームの中の出来るキーパーソンにぶら下がるだけのエンジニアが多いからだ。
頭数を揃えれば何とかなるという発想はやめた方が良い。不幸になるだけだ。