担保しないといけないアウトプットを確保できるなら、手順はにシンプルに変えよう

プロジェクトのメンバと仕事をしていて、自分のタスクでも面倒だな、「(誰かに頼みたい……。)」って思うことは度々あるんです。管理ものの申請書とか台帳とか。


でも、そんなこと、メンバにやらせるわけにはいかないです。もったいない。彼らには彼らの仕事の時間を確保するのもワタシの仕事なのですから。


彼らが自己申請しないといけないなら、それは手続きをお願いするけれどそうでなければ、こっちで対応しますから。頼みたいときって、手間が面倒なだけなんですね。時間がないから?それも時間を割く手間が惜しいから。


さて、プロジェクトチームのロール、つまり役割に立って考えるとその辺の邪念の効いた考えは霧散させることができるんです。マネージャの仕事、プロジェクトマネージャの仕事、メンバの仕事。それぞれ果たさないといけない責務があるのだから、それに費やす時間を最大限とることが大事なのです。


なら、メンバに少しでも面倒だからなんて混じった邪念で仕事を頼んではいけない。


メンバの仕事だって同じです。良くある風景に、「これ面倒だから省きたい。」とか言うメンバがいるものです。でもそれは、おかしいですね。だって、それを使う顧客にとっては、作り手が面倒かどうかなんて関係ないわけです。実現して欲しいシステムを届けて欲しいだけ。


面倒だから、なんて言うのはメンバが顧客の要望=品質を欠如させようとしているに他ならないんです。これは、それまで、今後の品質に何等か問題を孕む可能性があることを示唆しているのかもしれないんです。


ヒヤリハットの予兆かもしれない。現れる言葉はその人がいつもそう思っているから、です。


ワタシたちのプロジェクトチームは、誰に何を届けようとしているか。それをもう一度、リマインドしないといけない。だから、ちょっと待って、と止めます。


振り返ってみてください。届けるシステムの設計手法も開発方法も顧客が指定しているのではないのです。“ワタシ達”が決めてやっているのです。もし、その面倒な手間が本当に無駄と思うなら、それは手順を変える改善提案をすべきです。


担保しないといけないアウトプットを確保できるなら、いくらでも簡便にシンプルに変えましょう。そうした手間の改善もワタシ達の仕事の一部なのだから。