混乱しているプロジェクトはマネージャがマネジメント力を働かせていないから

混乱しているプロジェクトを第三者の観点で眺めると「何でそんなに混乱しているの?」って言うくらい普通じゃないところが目に付くものです。大体、混乱しているとリーダからメンバまで目先のタスクをこなすので精一杯で“当たり前のこと”が当たり前のように気づく余裕がなかったりします。余裕がなくても目の前のタスクを現場のプロジェクトチームが頑張ってしまうので結果的に辻褄を合わせるという人海戦術で乗り切ってしまうというか。


でも、おかしいですよね。傍から見てもプロジェクトが混乱しているとか、どこそこがおかしいというのが第三者でもわかるわけで。で、現実は現場で何とかしちゃっている。


さて、何もしていない人たちがいませんかね。


そうです。マネージャなどのマネジメントは何しているの?っていうことです。一緒になって現場と混乱しているなら、マネージャとしての役割を果たしていないし、ノータッチなら論外ですよね。


じゃあ、マネージャは何をすればよかったのか。


プロジェクトマネージャが顧客との契約に絡むことでリソースを取られているなら、その部分を巻き取ることで余裕のリソースが生まれるのでチームの混乱を整理することが出来ますよね。勿論、マネージャ自身がそれを担わなくても、それができるリソースがあるならその人をアサインしてもいい。でも、それも、そうなる前の兆しのときの煙が立つ前に対応させておけよ、って感じですけど。


契約に関わらないことでも、混乱していると放置されやすいことに作業の標準化があります。目先のタスクの消化が最優先になるので成り行きで進めてしまいがちで、その結果、出来上がったものの出来具合がバラバラになることを想像するのは容易いです。なら、そういったことにプロジェクトマネージャの空きを作ったリソースを投入してポイントだけでも押さえるところは押さえて作業品必を確保させるしくみを織り込ませることで、混乱から生まれる成果物の出来具合のバラツキや過不足、−不足だけじゃないよ−、を早いうちに手を打てることが出来るわけで。


現場ではそうしたところに目が届かない状況だからこそ、マネージャは日頃からモニタリングしていないとけないのですよ。