エンジニアは池上彰力を身に付けなければいけないなぁと身に染みたレビューを経験して




とあるレビューがあって、ずっと上からレビューイまで揃っていただきまして。こちらサイドがレビューアになるという塩梅です。


レビューは重点課題から進めるとレビュー責任者が宣言しまして、そのとおり進行するわけですが……。


乱暴者の発言を正面から受けてはいけない
重点課題についてレビューアが不明点に対する追加説明を求めたり、課題へのコメントを述べて課題への対応を依頼するような形式で進めるのは今思い直しても「ちゃんとしたレビューの形式」で運営しているのでよくよく考えればレビュー責任者は「エライ!」と今頃思ったり。


で、レビューが進捗していると何が地雷だったのかレビューイ側のずっと上の方の方がだんだんヒートアップしてきてレビューアに対して強い口調で「あーだ、こーだ」と言っているんですが。

「(このオジサン何言っているんだ?)」
「(いや、それこのレビュー対象に関係ないだろう?)」


みたいな。
路地で出会いがしらに衝突するようなものですよ。どうせ衝突するならトーストを齧って走ってきた女の子と衝突したいです。はい。それでも90度の角度で衝突するんですからね。側面というかオフセット衝突のようなものです。ところが、彼のオジサンとこっち側もオジサン予備軍?のようなものが並んでいるわけですからねぇ。そこに突っ込まれてもねぇ……と思うわけです。


できれば、ハンドルを右か左に切って衝突は避けたかったんですけど。いや、同意をしてみたりはしたんですがこちらとしても組織の規則に沿ってのレビューなので「(言うことは言わんといかんな。)」なんて中途半端に思ったのがいけない。


「(おっさんはさ、その規則を守らせる方のロールじゃん?なに言っているんだよぉぉお!!!)」なんて内心で叫びそうになっていましたからね。


作戦は失敗ですわ。

池上彰「ではなぜこの問題が起きたのか。じっくり探っていきましょう」


緊急対策:場の目的を意識せよ

池上彰「そうですね、それではまず場の目的について紐解いてみましょう。」


もともとの場を設定した主旨を思い出せ、ということでしょうね。はい。


場と違うじゃない、と直ぐに思い当ればそう促せたのではないか、と今なら思えるわけです。頭に血が上っていないからね。


そうだとしたら、

「なるほど、言いたいことはわかりました。然るべきところで話しましょう。」
「それでは……。」


肩透かしをできたのではないか、場を回転させることが出来たのではないか、と。なんか、仕切りが池上彰みたいですけどね。でもね、何の場であるか一番意識しないといけないのは主催者ですよね。だって、その場を設けて目的を達するのは主催者の責務ですからね。この場の場合はレビューイ側の責任者がそれにあたるんですが、ね。そのレビューイ側の責任者がそうしたフォーマルなレビューの開催方法を知らないことの方が多いと思うとそれに期待するのも無理な相談なのかもしれません。


池上彰力を身につけよ
やっぱり、ワタシが池上彰しないといけないのか。


だって、どっちも、フォーマルな運営方法も、回避方法の作戦も認識し直しているだから。あー面倒だ。いや、だって、一兵卒のレビューアに徹すればいいんだけどそれをしちゃうと組織の中で自ら定めた規則を蔑ろにしてしまうことを許容する態度として捉えられるし、それは対監査性に脆弱性を産むことになってしまうと思ってしまうからなんですよねぇ。


つまり、組織の文化が澱むことに加担したくないわけです。であれば、池上彰力を磨かなければいけないんだなぁ。