誰かが自由とか裁量に「満足しているか?」と言ったら指を自分に向けて問いかけよう


現状を選択した自分を肯定するか。


現状に甘んじなさい、と言うつもりはないけれど、今の、現状の姿を選択したのは自分なのだから、その事実は認めないと。その上で、どうしたいの?と言う話です。現状を選択して、それを認識して。思っていたことと違う結果になっているなら、その違いは問題なのかどうか。それを識別しよう。そして、問題ならどう変えたいか較差を知ろう。そして、その較差を解消するために解決する課題を設定しよう。


だから、まず、自分に指を向けてみよう、と言うのです。そして、やりたいことを話す相手が話を聴いて、理解をしてくれる環境なら、先の話をしよう。個として認めてもらえず、意見を理解してもらえないなら、そこにいる価値が自分とってあるものかを真面目に考えよう。大抵は、そこでないといけない理由はないはずだ。


ところで「やりたいこと」があるの?

「やりたいことがあるんだろう?」
「現状が不自由と思っているんだろう?」
「裁量が無いと感じているんだろう?」


と言われて

「そうそう、私はやりたいことがあるんだ。」
「もっと自由に仕事をしたい。」
「裁量を!」


と思った?思ったら、次のことを紙に書き出してみよう。

「やりたいこと」を具体的に書こう。
その「やりたいこと」をやるに必要なスキルを書こう。
その「やりたいこと」をやるためのスキルが自分に備わっているかを書こう。
その「やりたいこと」はここで出来ることか出来ないことかを書こう。


やりたいことが具体的に書けて、ここでできるなら、それを提案してみよう。
それを聴いてもらえないなら、そこに居留まる必要はないだろう。


ただ、エンジニアが「自由や裁量に満足しないなら辞めたら。」、そんなことを言う人には気を付けよう。その人は仕事ができる人か煽る人だから。



自由には責任が伴うよ。辞めるのは自由だ。辞めた後どうなるかは選択した本人に責任が伴う。これまでもそうしたことがあっただろう。思い出そうよ。ノマド、転職、キャリアアップ。どれも一緒だ。そうしたことを声高に言う人は、「自分ができるから他人もできるだろ?」と思っている人か、それを言うことで利益を得られるエージェントだ。



前者の人が言うのに乗って、辞めるのも自由だよ。で、辞めたら次どうするかも自由。直ぐにやりたいことの仕事に再就職するのも自由だし、やりたいことに就職しようとして職にありつけないのも自由だ。その自由には判断したエンジニアが責任を持つということを忘れてはいけない。そうそう、再就職と言うのは、買う側の論理から言えば、新人を教育するコストを掛けず、経験者の経験を買う行為だから。だから、前職の経歴を見るわけで。だから、転職ではなく転社が多いんだ。


何を準備してきた?
エンジニアがやりたいことを自由に叫ぶことは自由さ。で、この会社にはそれが無いんだけど、と言われたら?辞めるの?続けるの?じゃあ、何で言ったの?新規事業を立ち上げてくれるの?儲かるんだよね?その経験は?と、言われたときそれを言うまで何を準備してきた?


やりたいことがあるなら、スタートラインに立てるように自分で必要だおともうスキルを調べて、自分でできることは準備しよう。勿論、程度の問題はあるよ。レベルの問題じゃなくて、準備してきているかどうか。本当にやりたいと思って、自分の限られた時間を確保して何かをやってくるほどの想いがあるのか、それを示さないと。