マルチスキルはエンジニアが生き延びるための手立て

最近なのですが、仕事で使用しているPCを起動するときWindows7のaeroがちゃんと表示しないで起動するんですよね。先月くらいからなんですが。リブートして治ることもあるけどほとんどダメで、セーフモードで一旦立ち上げて、リブートすると直る、みたいな対処が多いです。家のPCはいたって健康なので不可解ですね。あーもう、って感じ。


何となくな思い付きですが、今の世の中、技術が広く深くなってしまって、それに伴って専門化が進み過ぎてしまっているのではないのかなぁ、と。なんでそう思ったかと言うと、今更始まったことではないのかもしれないんですが、以前よりもプロジェクトを技術の領域で俯瞰できるエンジニアがいないというのを聞くケースが多くなってきたからです。


端的に言えば、「技術リーダ」の不在、です。いや、今の技術に適応できるリーダの「枯渇」、いや、そもそも存在しないか「希少貴種」なのかもしれません。若しかしたら、ワタシのいる組織だけの話なのかしら?


でも、昨年でしたか「フルスタックエンジニア」というエンジニアを使う側に都合の良い言葉が一瞬流行りましたね。胡散臭いなぁ、と思っていましたし、そんなの以前から

「マルチスキルはエンジニアが生き延びるための手立て」


ですし、そんなの時流の技術と需要を考慮した生き方のようなものですし。インフラエンジニアでoracleが出来るならDB2もやるとか、インフラエンジニアでもアルゴリズムを知って運用ツールや構築作業のツール化や設定パラメータとパラメータシートの照合の自働化をできるようになるとか、そうした今、自分が出来ることの横展開をする方法を身につけることをワタシはメンバに随分と実行を求めてきたのは10年も前のことです。


「先見の明があるでしょ。」とか言いたいわけではなくて、そうしないと技術の流行り廃りや需要と供給のバランスとかで10年後、20年後にご飯を食べられなくなる可能性だってあると危惧を感じていたからです。


そうしたことを改めて思い出させてくれた意味ではフルスタックエンジニアと言う言葉がでてきたのはワタシに当時を思い起こさせてくれたのでよかったのですが。まぁ、それでも都合の良い言葉だなぁ、とは思いますね。目指す究極ではありますが。


そうそう、このようなガバッとオーバーオールで、ひっくるめて面倒を見てくれる……あ、アーキテクト…でもアーキテクトで全体をまとめてくれる人もあまり見ないしなぁ。あくまでもシステムデザインの範疇で、の印象だし。そこに技術をまとめて実現仕様を具現化するための技量をもっているようなリーダは何と称すればいいのかな。ま、いいか。そう言いた人、プロデューサ業ができるスキル「も」持つエンジニアが必要なんでしょうねぇ。


よくよく考えるとそういった「気の利く」スキルを持っている人は重宝されるし囲われるし結果人目に触れることが少ないだけの話なのかも。さて、何の話だったか。