最良のリーダに必要なqualify


ワタシはあまり、リーダシップという言葉は使わないのです。一方、役割のリーダという言葉は使用します。ロールとしてメンバをまとめて方向付けをしたり、担当する組織としてのファンクションの責を果たすという役割の名で。


なんか、こう、ワタシが言葉に対してなんらか疑っているのでしょうね。自分が持っているかどうかわからないから。「あぁ、これがリーダシップか。」と認識できるものならそんなことを思わないかもしれませんけど。


なのでリーダというロールを担って欲しい人が持っていなければらないスキルセット、マインドセットとしてならqualifyとして列挙できるのですが。逆に言うと、これを持っていないとワタシはリーダの責を負うのは辞めた方が良いと思います。

  • いつでもタスクを引き受ける。
  • 明らかにそのタスクを担えるスキルセットを持っている。
  • 必要な準備をしてからタスクに臨む。
  • メンバが最大限にパフォーマンスを発揮できるようにタスクを調整する
  • リーダが善意に基づき柔軟に行動する。


リーダ自らタスクに手を掛けていたらメンバと一緒にドツボに嵌ると拙いとかいいますけど、実際常時タスクをやるかどうかは別にして、状況を見て手を出さないといけないときには進んでやるっていうことです。


勿論、リーダがいつでもタスクを引き受けられるためにはスキルセットを持っている必要があるけれど、タスク全部のスキルセットを持っている必要はないです。実装の技術を知らなくても概念がわかれば技術の要点を教えてもらいながらしくみを設計することはできますから。そうしたタスク全体の中で必要なスキルセットのうち、肝心なところは持っていないと役に立ちませんし。


段取8割とか言いますけど、9割くらい占めるんじゃないか。ただし、その時点で得られる情報に限って、ですが。つまり段階的にしか得られない情報は、走り出すタイミングで得られない情報は、そうであると認識して走りながら収集し続けて、それをアップデートする必要があるのは何でも同じなんですが。


そうした段取りもメンバのスキルセットやマインドを考慮せずに一方的に割り付けるやり方もあるのでしょうけれど、それはそれで成果も得られるでしょうけど、でもそれではメンバが持つ能力を最大限に活用できないし、成果も得られないです。メンバだって、そうしたことを考慮されている方が能力や特性やスキルがストレスなく発揮できるってもんです。


そうしたことは、リーダが一本筋のとおった行動原理を持っている必要があるのです。物事の判断は、まず善意に基づいて判断していないと周りのメンバは予測がつきません。それではリーダの判断基準がわからないからリーダの行動を予測してメンバ自身が考え、進んで行動がとれなくなってしまいます。それが悪化すると受け身でしか仕事が出来なくなってしまう。また、硬直しかした対応しかとらないとすると、にっちもさっちもいかなくなってしまうことだってあるのです。人がやっていることですし、時々刻々置かれる環境は変わります。善意に基づいて、逸脱しない、でも合理的に柔軟な判断ができることが必要です。