これからリーダになるエンジニアがやってはいけないこと
自分が初めてリーダ役をやったのがいつだったか覚えていないが、少なくともエンジニアになって3年目くらいにはやらされいたかもしれない。そのときにはリーダだからとか全くリーダーシップを発揮しようとか、こんなリーダになりたいとか考えたことがなかった。意識したのは初めてマネージャになったときだ。そういう意味ではマネージャになったときにリーダとして意識したことにはそう考えた背景がある。
仲良しクラブを作る
リーダはその時々の状況によりメンバとは違う判断をしなければならないときがある。それは組織の方針に基づく判断であったり、マネージャの感覚によるものかもしれない。何にしろ、そのような判断をするときが遠からず来る。
仲良しクラブは一緒に過ごすときは楽しく感じるが、その場限りの時間をお互いに雰囲気を壊さないように問題を避けて取り繕う。リーダが問題を避けていてはチームが進捗出来ない障害にぶつかったときにチームを引っ張ることができない。
問題は問題であることをチームに伝え、チームが解決するように促さなければならない。問題を正面から向かって取り扱うことを決め多としても仲良しクラブではそれを乗り越えることはできない。
手順を指示する
リーダになるくらいだから技術的に長けていたり、強いリーダシップを持っていたり、絶妙なマネジメント感覚を持っているのだろうと思う。ぜひ、どのようなリーダシップを発揮しているか教えていただけると嬉しい。
手順を指示するのは、言ったとおりの手順で操作することを求めていることと同じである。つまり、エンジニアをオペレータ扱いしている。オペレータは手順どおり操作を行う。操作にまつわる異常を検知し、効率的に作業をするプロである。
エンジニアはどうだろうか。コードを書くときに実装のロジックを指示されるだろうか。仕様を決めるときに仕様の決め方を指示されるだろうか。
エンジニアはエンジニア自身が持っている形式知と経験知をフルに活用してアウトプットする。そこに必要なことは裁量を与えることである。
大体、リーダになるエンジニア自身だって箸の上げ下げまで指示されてやる作業はほんと作業でしかなく、つまらないことは知っているだろう。
メンバを見ない
同じプロジェクトルームや執務エリアにいるのだから、物理的に見ないというわけないは行かない。ただ、現実に目の前で起きているチーム内のメンバ間のコミュニケーションやチームの対外的なコミュニケーションの中で起きていることを見ないことはできる。
コミュニケーションは、発信元から目的を持って意思伝達する行為であるが受け手がそれを受け損ねたり、スルーすることだってある。そうした伝達のエラーが続けて起きると簡単に拗れる。
リーダのエンジニアとっては信じられないかもしれないが、人の感情は簡単に豹変することを知っておいて欲しい。
そうしたコミュニケーションの問題を放置していてはいけない。ものすごくパフォーマンスに影響するし、影響の即時性が高い。知まり、生産性が低下する。
リーダになったらメンバをよく観察しなければならない。
何にしろ、まだリーダを経験していないのだから、完璧なリーダでスタートするなんて思わないことだ。いつでも、素人リーダで勉強中が丁度良い。