気持ち

前の講座は、プロジェクトマネージャより以前の、ひととしての生き方(と言うと大げさだが)に視点をおいて話した。勘の良い若手のほうが、素直な感想を述べていたが、
それよりもこの講座の対象である、中堅どころは自分をさらすことを恐れているのか、単に取り繕っているのか。

ただなんとなく、ひとに指図されて動き日々過ごしたいなら、そういう人生も良いだろう。そういう人生もあることは否定しないし、観点を変えればそれはそれで楽だろうし。

ところが、組織はそのような考えを持つひとも、権限を持つ上位者が権限者の都合で、マネージャとして指名することは茶飯事だし、そのような考えを持つひとの下に付くひとの悲劇を生むことは至極当然である。

プロジェクトマネージャが、まず、ひととして自分の強みと弱みを認識した上で、自身で計画を立てて実践することは、もちろん仕事にも効果があるし、それ以上に日常生活にどれほどうれしいことがあるか考えてみたことがあるだろうか。

ただ、合わせて自己の強さを育てないと、ひととしての信念の弱さから計画倒れになることは目に見えているから、自己の心を育てることも忘れてはならない。