歴史や物語が好きなら、この本を読んでみたらいい

放浪の天才数学者エルデシュ
自分は数学は好きではない。中学ではずいぶん苦労したほうだ。もちろん、成績はよくなかった。たまたま、数学担当の先生が部活の顧問の学年があり、そのとき、定理の使い方を教えてもらって、使い方がそのとき初めて納得できたというくらい、それまでは、さっぱりだった。高校では、数?Bで微分積分は教科書には載っていたのだが、そのときの数学の担任は、今日教えたことを明日には、2/3くらい重複して進めるような、わけのわからない先生だったので、微分積分を習っていない。そのときは、助かった〜と思ったけれど、今の自分ならやっておけばよかったなぁ、と思う。

こんな経験をしている自分だけれど、大学では簿記を学ぶことで8桁精算表を作れるようには、その当時にはなった。また、社会人になってプロジェクトマネージャやラインマネージャになって、コスト計算をするようになったので学生のときより、ずいぶん数字へのアレルギーはなくなったようだ。放浪の天才数学者エルデシュは、物語りようにエルデシュの生涯が書かれており、ストーリーを読むことが嫌いでなければ、すらすらとストレスなく読むことはできるだろう。

エルデシュは、まさに世界を放浪として数学者の家々を泊まって歩き、数学者として食べていけるようになると惜しみもなく、困っている若手に施しをするような、学生や子供好きだったらしい。そんなエルデシュは、1980年代に大学で数学を学びたい学生に1000ドルを貸すような慈悲深い思いやりがあったらしい。学生は、社会人になり借りた1000ドルを返そうとしたところ、返すその1000ドルで、わたしがしたようにせよといったらしい。

とことん、エルデシュがしたように、世界中を泊まり歩き、何処にいようが海の向こうからも、数学者に問題を解決するように、電話先にいるはずの社員や協力会社に手助けをするようなそんなこことをしたようだ。さてさて、こんなエルデシュは、まるで聖徳太子のように何人ものエンジニアに関心を持つ数学者にエルデシュが思う楽しい問題を出し、といていくようなことは、神業かもしれない。