SIerの新人エンジニアでも自分の背中を押すのは自分自身
先輩エンジニアが新人を欲しがる理由
新社会人が4月に組織へ配属されてから5か月になろうとしているくらいになるくらいだろうか。最初は集合研修なら研修期間に依るが早く現場に出された新人ならもう3ケ月くらいだろう。
新人の集団研修は、社会人のマナー教育から始まって、コンピュータ基礎講座やOS、DBなどと合わせてJavaなどのプログラミング演習を怒涛のように詰め込まれているだろう。で、その研修が終わった後、現場に出されて、丁度、今なら3か月くらい経ったくらいかと。
研修しか経験のない新人が現場に配属されたら、配属先の先輩たちから見たらどう思っているか考えたことがあるか。
現場の先輩たちの目線で物事を考えてみよう。現場は様々だが忙しいことには変わらない。忙しくて仕事が有り余って人の手が欲しくてたまらない。本当は、経験者が欲しいのだが、それが叶わないから新人で手を打ったわけだ。新人は、変な色で染まっていないから、経験者が主義主張を持っていて、“ハズレ”を引くより自分で育ててしまおう、という積極的な気持ちから新人の配属を希望したかもしれない。現場にとっては、“忙しい”最中に箸の上げ下ろしを含めて使えるエンジニアとして教育する“負担”をしてでも人手が欲しくて新人に来てもらっているのだ。もう一つ、人が増えることは、いままでの現場のチームに新しい風を吹き込むという意味で期待している面もある。いつも同じメンバの中に新しい世代の離れている人を入れるだけで、雰囲気が変わるものだ。固定化されたチームの関係を再構築する上での良い意味でのカンフル剤として。
新人が不平や閉塞感を語る暇があったら学べ
20年前の新人と比べたら、今はエンジニアの進むキャリアパスの情報や実際の実践している先輩たちの日常や試行錯誤がブログなどで知ることができる。自分が興味を持つことを探すことができる時代だ。20年前なら配属された組織の中か、学生時代からの友人か限られた書籍からしか情報を得ることができなかった。しかし、今は、すべてではないにしろ、かなりの情報がインターネット上で溢れている。逆に自分に必要な情報を捜し絞り込む方が大変なくらいだ。
キャリアパスにしろ、技術にしろ多くの人が日を置かずブログやスライドにしてインターネット上で共有している時代だ。もし、たった3ケ月の実務経験で
「こんなはずじゃなかった」
「会社辞めたい」
と思っているならひとつ教えて貰いえないだろうか。
「何やりたいの?」
情報は目の前のPCの先にいくらでもある。リアルで情報が欲しいなら、沢山のIT勉強会とかコミュニティが溢れているその中に自ら進んで入っていくことができる。その「やりたいこと」を実現するために、「こんなはずじゃなかった」とか「会社辞めたい」とか思う前に“自分が成りたい自分になるために”何を行動したかを理路整然と説明できるだろうか。例えしていたとしても、これ以上やりようがない、というまでやったと言えるか。
自分を自分のフォロワーに
幾つになっても、予想外のことはあるものだ。それが思い描いていたSIerのエンジニアの仕事と実際配属された仕事のギャップかもしれない。そのギャップをたまたま入社5か月目で感じたかもしれない。でも、その予想外のできごとは、人生で初めての経験ではないだろう。いままでも何度もあったハズだし、何度も乗り越えてきたハズだ。ただこれまでの学生生活なら、学生の名前が変わるたびにリセットできていたが、これから社会人の生活は、そうはいかない。たとえ会社が変わったとしても経歴として何ができるかがついて回る。
そこ、ポイント。何ができるかが評価されるのだ。だから、何かができるようにならないといけない。今会社に入って5か月で何ができると人に向かって言えるだろうか。ミドルウェアを使ったことがあります、では通用しない。そのミドルウェアを使いこなすことができる、というような○○ができる、というような実績が必要になる。可能性ではなくて、実績しかそのエンジニアの技術を語れない。
もう先生はいないし、先輩はそこまで見てくれない。先輩は、現場で使えるエンジニアになってほしいのだから。何ができるようになるまで、なりたい自分を探し、道筋を見つけ、それに進む。それを後ろから押すフォロワーも自分自身でしなければならない。
結局、エンジニアは何ができるか、なのだ。
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毎晩少しづつ読んでる。
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