余白が思考の漏れを見つけてくれる


考えながらホワイトボードに書くとき、スペースは贅沢に取って書こう。キツキツに詰めて書き込まない。余白が思考の漏れを見つけてくれるんだから。


あなたの頭の中で描いていることは伝わらないからね
プロジェクトのメンバが喧々諤々と議論をはじめて空中戦の様子が出てきたら一言、「ホワイトボードを使えば?」って言う。ホワイトボードが別で使ったままで消せないならA3とA4の用紙をいつでも使えるように用意しているから「A3の紙に書いたら?」って言う。


テーマを考えて書き始めよう
で、ホワイトボードに書き始めるのを見ていると、大体、みんな左上から書き始めるものなんですねぇ。別に描き始めの位置なんてあんまりどうでもよいことのように思えるし、その程度のものだと思うんですがその話がこんがらがっている状況ならもしかしたら書き出し始める位置は中心の方がいいのかもしれない、とも思うんです。


それは左にもスペースを取っておこう、ということです。


文字は大きめに
書き始めるのを見ていると、比較的小さな字で書き始めるんですけどね。それ、あとでコピー取らないんだろうか。今ならスマホで写真撮るかな。ホワイトボードのマジックで書いた文字をコピーが取れるホワイトボードだと縮小されてしまうから上手に描かないと字がつぶれてしまうんだね。


あとで写真に撮るからね
だから、意識してある程度の大きさの文字で書かないといけない。それが紙にコピーを取るのか、スマホで写真を撮るにしても同じことで、スマホで写真撮るなら今度はスマホの画像がある程度の解像度がないと写真を撮る意味がないです。今どきのスマホならHDで取っておけば大丈夫。取った後、写真だけあってブレていないかは確認しないと後で悲しくなるのでそれは、ホワイトボードを消す前にちゃんと見ておこう。で、ピンチアウトして文字が見れればいいわけだ。


余白が必要なことを忘れないでください
ここまではなんだかホワイトボードのキャプチャの話になってしまったので、話を戻そう。ワードなんてデフォルトの様式設定だと、上下左右の余白のスペースが思いのほか広く感じるものです。25ミリくらいあるんじゃない?ワードプロセッサとホワイトボードの使う目的が違うので比較しても仕方がないけれど。何かを書いていくには余白が必要なことはおんなじなんじゃないかな。まぁ、余白の意味も違うんだけれど。


そもそもなんてホワイトボードに書くのかっていえば
ホワイトボードやA3の紙に書くときは、実際、会話を整理して視覚化したいからであって、大本はブレインストーミングに近かったりするもんです。システムのアーキテクチャでも同じように同デザインしようとしているかそのイメージを視覚化するために書き始めるわけです。


そうすると、ほんとに今考えながら書くわけで。テーマによっては描くのかもしれないけれど、無をホワイトボードの上で有形にしていくからあとからあとから書き始めたときに気付かなかったことが後出しで出てくるものです。それを吸収していかないとサラマンダーになってしまって返ってわからない状態に陥るかもしれないんだから、書きはじめは、スペース的な、物理的なスペースを取りながら書いていこうよ、ってことです。


スペースを広く使うことで試行の抜け漏れを見つけられる
どうも、広いスペースにキツキツに書こうとする人が描き始めるとその人の頭の中でまとまっているならいいんだけど、そうじゃないことが多いから書き始めるそばから破たんし始めてしまうもので、そうした情景を見るたびに、「もっとスペースを広く使っていいんだよ。」って囁くんです。


「スペースは贅沢に取りなさい。キツキツに詰めて書き込まない。余白が思考の漏れを見つけてくれるんだから。」って。