整理整頓や片付ける事は、揃えたり収納にしまうことじゃなくて、事を終わらせたり不要になったものを捨てたりする事なんだな


長いタイトルだけど、そう思ったのだから仕方がないのである。
昨日も仕事に行ったんだけど、先週までと違うところはワタシの他はプロジェクトスペースには誰も来なかった、ということ。
#さ、寂しいって意味じゃないよ。


手続きを面倒にしているのは使わせたくないから
プロジェクトをしているとプロジェクトチームへの出入りはあるし、その出入りに伴って今時はセキュリティの観点で記録を残しておかないといけないんだけれど、そうしたもののほかに、顧客サイトに行くのにだって手続きをしないと入れないですね。なんで、そういった事務手続きをするにはチームメンバが居ないというのはとっても良い環境だったわけで。


案外と面倒なんですよね。個人名から持ち込むものリストとか。そうした申請書類って顧客ごとに違ったりすることもあって、なんでこんなに面倒なの?って思いつつ作っていたら、「そうか、これわざと面倒にして持ち込まないようにしているんジャマイカ?」って思った。


リーダやマネージャは先行して仕込みをする
こうした手続きもそうだけど、先行してやっておかないといけないモノってプロジェクトには間々あるものです。例えば計画などの段取り系だったり、工程中の棚卸とかだったり。


仕込みをするにしても、ざっくりとした大きい塊から手を付けるんですよ。そうした準備系をチームのメンバにやらせるとどうしても具体的なもの、手順書なんてすぐに作りたがる。其れなんでなんでしょう。不思議。だって、今すぐ要るものかどうかなんて、PERT図作らないとわからないでしょ。必要なときにPULLしましょうよ。それを先にPUSHして作っちゃうなんて、あとから様式とか書くレベル感が変わったらどうしてくれるの?そんなコスト払わないぜ、オレ。


ざっくりとした塊で作業を見通して、その塊で関連、順番を繋ぐ。先行後攻があるのかないのか。だからPERT図。収斂する線はマイルストーンでもある。このあたりの感覚はリーダやマネージャは持っていないとつらいよ。試験には出ないけれど、実践ででるから。


ざっくりした塊で見通しを付けるけれど、さすがに直近はそのあとに分解しないと。そうして、ワタシたちのプロジェクトのチームは次に何をやらないといけないのかを知ることが出来るんです。



見えないコストは払いたくない
プロジェクトの作業はもちろんWork Breakdown Structureにするわけですが、それは作業を分解したものであって、それをどうやってチームメンバと共有したら一番良いかな、って。共有の手段の話になるんですが、大事なことは誰かが更新していると誰も触れないとか、誰がが握ったままになってしまうとかは困ることです。その点で、ファイルはダメなんです。ファイルはいちいちクリックして開いてみて、なんて手数も多い。それもダメ。あと、マスターどこにありますか、ってなっちゃうでしょ。それもダメ。これらって、視覚化されないコストなんですね。


そう、見えないコストは1円たりとも払いたくない。


アウトプットがある仕事だけしてほしい。100%そうならないのはわかっているけれど、それを徹底しないとそれに近づけないから。なので、tracとかredmineとかになるんですね。ワタシがtracなどのチケットシステムを選ぶのはそうした見えないコストも理由にあるんです。


 



チケットの棚卸で知る整理整頓の意味
なにせ、つい何日前まで戦争のような日々でしたから、物語シリーズやシンフォギアの録画を失敗していたなんて知ったのは今朝で、えーって思ったくらいな忙しさで。言い訳をしているのですが、チケットを切っておきながら、実際はそれと若干違ったことをやっていたこともあってダメなチケットシステムの使い方のプロジェクトの事例になりかけそうになったところでぎりぎりに踏ん張っていたような様で一息つけたので、整理整頓をしようと。


先ずは最初におわったチケットをクローズしていきます。チケットシステムはクローズしちゃうとビューから消えちゃうので消えないようにクローズしたチケットも表示されるように検索条件にクローズしたものも入れるようにしています。


それは、全体感をチームメンバに掴んでいて欲しいから。その理由だけで全部表示されるようにしている。「そんじゃ見難いじゃん?」っていわれたら、ビューを幾つか用意してあるので「絞って見たいならそれ用意してあるから使ってね!」って。


そうやって、おわったチケットはバンバンクローズするんです。バンバン。「あー気持ちいい。」Done!だーん、させるのね。それがexcelじゃ味わえない。チケットの更新を送信して、だん。終わったものはだん。


で、ふと、これ棚卸しようと始めたんだけど、チケットをきれいに整理したり、揃えたりしているんだけど、それだけじゃなくない?って。行為は、チケットの終わったものをきれいに更新して、分類を変えたりして、片付けているんですけど。もう一つやっている。


そう、整理整頓しながら終わって不要なものを捨てているんですね。クローズしたものは物理削除できないので消せないし、全体のビューには出てきて欲しいのでクローズしても表示させるんですけど、気持ちはまだ要るものともう要らないモノとチケットを分けているんです。


そうか、整理整頓は、揃えたり、並べ直したり、収納にしまったりすることばかりじゃなくて、“不要になったものは捨てちゃうんだ”って。要らなくなったから、捨てちゃうことで整理整頓した後は、必要なものだけしかない状態になるわけで。その姿になったらそれは仕事がしやすいです。だって迷わないもの。


そうしたことを何時もより少しだけ早く帰ってきた道すがら思ったのでした。