決められたとおりに働く労働者か、それとも美味しい部分を見つけて楽しむエンジニアを選ぶか
プロジェクトをやっているとチームで働くことになるし、自分が属する組織のルールとか、顧客のルールとかに縛られて何でもかんでも自由自在にというわけにはいかないものです。
プロジェクトマネジメントしかり、システム開発手法しかり。たとえ、プロジェクトマネジメントやシステム開発手法を自らが選択できたとしても、プロセスでコントロールするアクティビティが組織や顧客との対話のコンテンツになるのでその対話するためにプロトコルをあわせることになって、結局そこで縛られるというか相互に理解できるところでコミュニケーションすることになります。
そうすると、振る舞いはプロトコルに合わせてることになるので、それ以外の余地がシステムエンジニアの裁量を振るうことができるスペースになるわけです。その、裁量を振るうことができるわずかなスペースでシステムのデザインやコードのロジックをそれこそ好きなようにできるかと思えば、やっぱり、標準化やフレームワークの中で、という制限があってそれまでそれなりにあったスペースも実は猫の額ほどしかなかったね、なんてなりかねません。
逆に言うと、そこが本領を発揮できるところでもあり、チャレンジできるところでもあるのではないかと思うのです。
全体の制約や今関わっているシステムの要件からの制約の上で実現したいことをデザインする。ここがシステムエンジニアにとっておいしいところであって、それを十分楽しんでいるかどうか。
その“美味しい”部分がおいしい部分であると気付かなければただの言われたままにモノを作る労働者でしかないのではないか。美味しい部分と理解して頭を使ってやりたいことをやれているかどうか。
どちらも、それをやる人の側で選ぶことができると思うのです。自分自身がどちらを演じたいか。答えは一つだと思うんですけどね。