タスクのシナリオを鍛えることがエンジニアの推進力を磨く

ワタシだって正直、「嫌だな。」って思いますよ。その批判をするのが役員だったりしたら。なんか、バツが悪いと言うか。普段、バカ話してるのに真面目に仕事したら「そんなものか。」なんて“思われていたりしたら”と思うと。


多分、プロジェクトのメンバもそのロールの関係を相似で位置を下げれば同じなんでしょう。
#あ!やっぱりもっと言い方工夫しよう。これは勇気のいることだもの。


認められたいけど批判されるのは嫌!!
仕事で、プロジェクトで、作業の成果を作ったらそれを認めて欲しい。ちょっと“工夫”したことや計画より“早く”できたことや要求より“良いと思う”モノが出来たら、そう思うのも尚更です。


それは、だって、自分の存在価値というかチームの中での役割を果たしているという実感が得られるものですから。


でも、一方には、作ったものを見せるのは“また突っ込まれる”とか“ダメだし”を食らうとか、そうしたネガティブなことも考えちゃうものです。でも、当の本人はわかっているんですけどね。その場を経ないと先へ進めないプロセスなのは。


自分のアウトプットを磨いてもらうための心得
そうは言っても、気が進まないものは気が進まないじゃん?なら1ミリでも気が進むようにするにはどうしたらいいかな、と考えたいわけです。だって、チートできるならチートしたいって考えるのが心情でしょう?


何を作ればいいか完了条件を確認する
何も契約するわけではないし、重箱の隅を後で見返すようなこともないので子細はどうでもいいです。その仕事が何をすれば“終わり!”と言えるか、これから作るモノを仕事の手を付ける前に“依頼者”と確認します。例えばこんな風に。

「この作業で作るモノのイメージが今一つハッキリしないのでイメージ合わせさせてください。」
「前の○○に似ていると思うんですが、同じ出来合いでいいですか。」
「パワーポイント1枚程度でまとめるつもりです。事象と原因と対策を纏めるつもりです。」


アウトプットのザックリ感を合わせる
方向性は確認できたら、納期まで突っ走らないこと。これ、ダメ、絶対。完了条件をいくら事前に確認しても、納期まで走り切ってしまったら、もし、現物を見たとき「違うよ。」の一言でパーです。だから、自分が掛けた時間を無にしないために。

“A4の紙にレイアウトだけ、を手書きで描いて依頼者に見せる”
“目次構成を書いて、一つの標題の部分だけ2-3行書いて見せる”


ザックリ感を合わせたら、自分から「もう一度必要?」と思えば「2時間後にもう一度見てください!」って言おう。あくまでも、自分からやるやらないの意思を言おう。


アウトプットの構成毎に作業時間を割り当てる
ザックリ感を合わせたし、2回目はいらないから「あとはお任せ!」と自分の気分にお任せしちゃっていいと思う?ブー。ダメです。それじゃ、締め切りまでのんびり時間を“浪費”して、締め切り直前になって慌てて作業して、セルフでチェックしないといけないチェックシートを忘れたり、レビューに必要な人のスケジュールを押さえ忘れたりするんです。

“アウトプットを構成する部品をカタマリでまとめる”
“カタマリごとに作業時間を割り当てる”
“進捗はカタマリでコントロールする”


だから、作業の、完了になるまでの段取りを前倒しで決めて進めるんですよ。でも、そのスケジュールは日にち単位ではダメですよ。時間で作業を割り当てるんです。その上で、この部分は「今日の午後二までやろう。」とか決めておくんです。全体のドラフトを書き上げるのは「明日のお昼まで。」とか。


面倒くさいけどアウトプットのイメージ合わせもザックリ感を見てもらうのもこっちの作戦ですから
いいですか。作業を始める前にアウトプットの仕様などの完了条件を確認しておくのも、ザックリ感をイメージレベルで見てもらうのも、相手のためではありません。こちら側の都合と言うか作戦です。もし、これから野党としているタスクがお互い初めてなら、それはもう、絶対です。だって、どっちもゴールのイメージ持っていないんですから。


面倒だけど“手戻り”はもっと嫌でしょ?だったら、出来合いをやる前に相手と合わせておくのがこちら側の作戦です。何度か、完成物のアウトプットを見せる前にイメージを持ってもらうんです。相手に。自分が頼んだモノは「アレなのだ。」と思ってもらうんです。そう、刷り込む。インプリントが大事なんですよ。でも、その手間は、やり直しの手間より何倍も楽なのです。それも忙しければ忙しいほど。