プロジェクトにチームワークのスキルは必要なのか


正直言うと、チームワークの言葉の定義って辞書で引いたことがなかったので素直に引いてみました。

チームワーク【teamwork】
チームの成員が協力して行動するための、チーム内の団結や連係。また、そのような協力態勢。「―に欠ける」


ワタシ、チームワークなんて言葉自体、普段から使わないし言葉のイメージを持っていないんですよ。それって意外ですか。他の人はチームワークのイメージってどんなのだろう。


ワタシの「チームワーク」ってこんなイメージ
誤解を恐れず敢えて言うなら、チームで仕事するのでもまず、自分の責任を果たすのが先で、それを果たしつつ、他のメンバが必要かもと思って「これ知ってる。」と情報を共有するとか、進捗がスタックしてそうなら「少し分担しようか。」とか言ってみたり。そうした気持ちでことをやっていれば、お互いの担当を超えたのり代部分が重なって「壁の間にボールが落ちることがなくなるよね。」みたいな心持ちで普段からやっています。


だから、チームのメンバにもそうだし、プロジェクトのチームのメンバにもいつも同じように言うんですよね。「少しずつカバーし合おう。」って。でも、なんだろう。いつも言い続けていることでもないですね。言わないといけない状態を見つけたときに言うのかも。


いつ「カバーし合おう」と言っているのだろう
じゃあ、どのような状況のときにワタシは「カバーし合おう。」というのか思い出してみたんですが、思い出した情景は朝会での進捗を確認していて、あるメンバの進捗が芳しくないときに言っていましたね。


プロジェクトとかでは、チームになったメンバはどの仕事をアサインするかなんて決まりがあるようでないようなものですよね。ただ、踏襲しがちなのは、特定の製品スキルを持っているとか、ある技能にたけているとか、直近でそのパッケージを使って設計したとか、そうした経験値を持っていて「確実にやり遂げられそう。」ということの情報をバックグラウンドにタスクのアサイメントを決めている感があるんですけど。たぶん、確実にそうでしょう。心当たりあるし。


ところで、そうでもない誰がやっても「初めて」だとかだとするとそうしたタスクにアサインされたメンバは好奇心があったとしても始まれば進捗を追われるわけですからそれはそれなりに大変なわけで。何て事の無いタスクでもやり始めたら想定外にボリュームが多いとか複雑とかだったりするとある意味「ハズレ」を引いたような気になったりしても誰も責められないかな、と。


そう考えると、タスクのアサインで大変だったりチョー大変だったりするわけです。そうしたことの大変さを全部それぞれのメンバが背負わせるのはどうか、なんて冷静になれば思ったりしますけど朝会ではそこまで思いが至ったりはしないのですけど、なにがしかの感が働くのかそういったことも全部ひっくるめて「余裕があるアナタとアナタは大変なあの人の抱えているタスクを一部分担して。」と差し当たりは問題解消を優先して言いますけど、そうした自分のところだけしか見ていないメンバの方が多いですからそうした一時的な問題が解消した後に言うのが、

「朝会をやっているのは、単に進捗を聞いているだけじゃないんだ。」
「単に課題を聞いているだけじゃないんだ。」
「なぜ、全員集まって全員の実績、予定、困っていることを共有しているかを考えよう。」
「誰が困っていて自分が余裕があるなら、出来ることがないかを聞いてみよう。」


と、いうようなことを自然とメンバが想い、「なにか手伝おうか。」と言い合えるようになるまで言い続けますね。はじめの内は、朝会を横から見ていて、困っている人を見つけたら、手すきの人がいるかどうか報告を聞いて、こっちからタッピングしますけど。

「そうか、今少し余裕があるんだね。ほら、あの人が困っているみたいなので少し分担して欲しいんだけど。」


はじめの内はぎこちないですよね。慣れているなら自分から言いますから。「手伝いましょうか。」って。言わないのはそうした思考に慣れていないから。だったら、慣れてもらえばいいだけ。


だって、アサインで大変さが変わるってそんなのおかしいもの。とは言え、公平を目指しているんじゃないんですよ。狙いは作業負荷平準化です。進捗で計画した出来高を低負荷で得るために。それがメンバの歪な消耗も防止できるから。