関心を持たせる技術
プロジェクトであるあるなメンバは、自分のタスクに関わること以外の外的関心を持たない人だと思うんです。
例えば、ミーティングを開いて出席してもらっても他のことを考えているのか、こちらから振ってはじめて話を聞き直してくるようなケースです。その他には、自分のタスクの段取りを考える際に自分の想像の範囲だけで物事を判断して、それ以外には自分のタスクに影響するのかしないのかも配慮せずに進めてしまうケースなど。
こうした行動を取る人は、仕様を押さえるときに抜け漏れはあるのはもちろん、進捗も遅れるわ、品質も伴っていないわ、ではないでしょうか。ワタシ的にはそんな傾向があると思っています。
こうした人は、経験的には、メンバが5人いたら1人はいるような気がします。意外と多いです。
ワタシは、こうした人にこちらが考えているような心配事にまで配慮してもらうことは、現実問題無理かなーって思っています。堪らないですけど。でも、リソースの代替が効かないなら仕方がないし。
まぁ、その分、つまり、品質が期待できないとか進捗、いや、生産性が低いとかは他のメンバが引き受けるわけですが。
で、実際問題どうチーム運営をするかと言うと、出来るコトは、1つだけではないかと思うんです。
それは、他のチームのメンバに、その困ったちゃんのリアルタイムでのステータスを共有して、今目の前にリスクがあるのだからそれを予測して行動してね、というメッセージを絶え間なく発信しておくことです。
それのひとつが朝会だし、目に見える形での進捗状況だし、レビュー結果の共有などの品質状況の共有です。
建前はあくまでも本人に奮起して欲しいわけですが、そんなのは精神論だし、スクラムでいうところのベロシティがその困ったちゃんの分は期待値以下なのですから、−スクラムのベロシティはチームで計測して個人では計測しないだろうけど−、その期待値以下加減をリアルに共有しておかなければ、それが振られたときの負荷がわからないしリカバリなんてできますとは言えないし、お願いもできないし。
ちなみに、この困ったちゃんは新人にも置き換えられます。ただ、困ったちゃんも、その属性が中堅やベテランと新人ではキラキラ度が違うのでチームメンバの見守り方というか、接し方の補正のかかり方はずいぶんと差が出ますけど。