些細なことだと言って『一つ』も妥協はしません


ワタシがプロジェクトマネージャを担うとき、「細かい」と言われることがあります。多分、プロセスごとの振る舞いとかレビューとか日々のチェックなどなどを称して「細かい」と言っているのだと思います。


「細かい」は得てして「些細なこと」でもあります。些細なこと。


以前、製造工程でプロジェクトとしてのバッファを取っていたにもかかわらず、アドオンの開発に手間が掛かって時間をじわじわと食いつぶしていって仕舞には

「あれ、あれだけあった余裕はどこに消えた?」


ということがあって。でもね、内心はわかっていたはずなんです。残りのバッファも、アドオン開発の進捗が芳しくなかったことも。


でも、他の気を引くことがあってそちらに気を取られていたから、その進捗の遅れを「些細なこと」と片づけてしまった、というか、見過ごしていたというか。


そのときの後始末をつけるには「汗々!!」て感じで取り戻すために集中して全力でリカバリしたわけですが、アレはあれでしんどかったのです。だから、あのようなことは

「二度と繰り返すのは止めよう。」


、と誓ったんです。


じゃあどうしたか、というと、

「些細なことだと言って『一つ』も妥協はしない。」


ただ、それだけです。一つ妥協すると、それがドミノ倒しを起こしてしまうから。それが起きてしまったら、倒れたドミノを一つひとつ起こし直すところからはじめないといけない。それはご免こうむりたい、と。ましてや自分の不注意なら自分で何とかしなければならないわけで、そんなことに使っている時間がもったいないですから。


と言っても、じゃあ融通の利かない厳格な運営なのかと言えばそんなこともなく、日々の運営をただきちんと回すことをするだけです。先が見通せて、リカバリで来て、他に優先することがあって、その判断の辻褄が合えば、認識したうえで見送ることだってあります。


でも、ワタシにとって些細なことでも引っかかるものは時間を作ってチェックしたり、話を聴いたり、やり直しをしてもらったり。細かいことかもしれませんが、それは自分で倒したドミノを起こしなおすのが嫌だから。


ドミノを立て直すことで遅く帰るより、今、ちょっとだけ「些細なこと」をチェックして、先に進める方を選ぶ。


なので、「些細なことだと言って『一つ』も妥協はしない。」、です。