開発チームを育てることは関わり続けること


「開発チームを育てる」もプロジェクトマネージャの仕事だよ、というと、反対の意見を持つ人もいるかもしれない。同じように頷く人もいるかもしれない。たぶん、この考え方に対して否定的な感情を持つか、共感する感情を持つかは、プロジェクトマネージャになったことがあるかどうか、それも、自分が期待する振る舞い、パフォーマンスについて軸となる考え、ポリシーを持っているかどうかによるのではないか、なんだろうなぁと思うんです。


期待する振る舞いやパフォーマンスを身につけ、必要なときに発揮してもらえるスキルを持ち合わせて開発チームに参画してくれるならプロジェクトマネージャは何一つ苦労はないわけです。あとは、成果物を淡々と作れるように環境を整え、必要なタイミングで開発チームに行き先を示し、背中を押してあげればいい。


でも、そうならないから「開発チームを育てる」というタスクがプロジェクトマネージャに課されるんですよね。


そういえば以前に、ベテランのシステムエンジニアWBSを作成してきたのレビューした人がやたらと「なっていない」とdisっていたのを見たとき、内心は「じゃあ、育てればいいじゃん」と言ったところ、「ベテランなのに」と返してきて、この人は「(根本解決をするつもりはないんだなぁ…)」と思ったことがあって。


これらの2つの話の共通点は、プロジェクトマネージャなり、開発チームのメンバが担うロールを果たしていないとするなら、その人と関わって、関わり続けていくしかない、ということです。


プロジェクトマネージャなら、プロジェクトの期間はプロジェクト全体に責任があるわけで、そのプロジェクトをともに活動する開発チームメンバが期待する成果を出していないなら、それは、見過ごすことはできないハズです。


その状況を認識することはできても成果に対しては受けれることはできないでしょう。開発チームのメンバの個人の性格や資質を受けれることはできても、成果については話は別です。認識して、受け入れられないならなんらか対処をしなければプロジェクトが成り立たないのですから。


それが関わり続けることであり、開発チームを「育てる」という表現となっているのです。


disのは簡単です。自分の評価基準と比較してだめだと言うだけですから。そこには思考がないんです。事象を持ち合わせのもので切り捨てているだけですから。


そうじゃなくて、事象と持ち合わせているものを組み合わせてなんらか解決策をだして一緒にやってみないと。