自分が学んだ古い情報だけで意見を言ったり振舞うのは老害ですからね


昨日のWBSのエントリは、とある本を手に入れたのでそれを読んでネタにしたんですが、時間の合間あいまにページをめくっていると1章の途中で「これWBSで本の終始が貫かれているのでは…」と気づき戦慄しながら読んでいます。


心半分は「いまさらWBSなんて」と思いつつ手に入れた経緯から読了は必達なのでページを捲ります。ストーリ仕立てで大変読みやすい。文章が丁寧で。ちょっと会話がぎこちない印象は拭えないですがキャラ作りなのか品なのかが判別できないのは読み手の技量不足かと。


でもこの「いまさらWBS」の「いまさら」感はいらぬ感情でした。侮っていました。


何がどうしたかというと、過去に学んで古くなった知識の虫干しになったというか、リフレッシュになったんですね。


ワタシ自身はWBSを展開するときには成果物と作業プロセスを「無意識」に頭の中において展開します。中堅のがんばろうなシステムエンジニアがちぐはぐなのは、その成果物や作業プロセスを「無意識」に置けないからだと。それに気づいけた、それだけなんですが。


たったそれだけが今までの疑問というか不思議をブレークスルーするきっかけになるとは。策は昨日のエントリのようにWBSの「アクティビティの右隣に成果物を書け」だけです。脳内で成果物一覧を持てていないならWBSに直接書いておこう、と。


こういう機会を作れたのはワタシ自身にとって良いことでした。まるで知っていたはずの言葉の意味を辞書で引いてみたら別の意味を知った、みたいな。


そういう意味合いだと、PMBOKだって2013年に第5版がでてから3年が経ちますが機会があったら読み直すと何か発見があるかもしれませんよ。4年毎の改訂で本来なら2012年の年末に第5版が出ていたはずなので、つぎは2016年の年始に第6版がでると思われます。


なぜ4年周期の発行がずれるのかというと、ISO21500が2012年の年末に出る関係でPMBOKの第5版を2013年に移したようです。ISO21500が改訂されるのであればPMBOKの第6版も2017年初にでると思われます。


ワタシはプロジェクトマネジメントのあたりを専門にしているのでこのあたりの自分にとって戻る場所的な本を定期的に情報を再進化しておきたいと思っています。古いままでは最新の情報で勉強してきた若いシステムエンジニアの皆さんと話がずれてしまいますから。


自分が学んだ古い情報だけで意見を言ったり、振舞うのは老害ですからね。世の中は常に動いているのだから自分だって更新しないといけない。それが得意なフィールドを持つ義務みたいなものですし。そうした時間を含めたコストを払うのもその場に居られるための経費みたいなものですし。


みなさんは今年どんな情報を更新しましたか。