プロジェクトの成果の質に現れる情報の不均衡
プロジェクトに参画するメンバがストレスを感じる内の一つに情報共有があります。主にコミュニケーションの齟齬において情報が共有されずに待ち受けになっているメンバが「期待しているにもかかわらず一向に得られない」ためにストレスに感じますが、情報を知っているメンバも「いちいち話さなとわからなのか」と情報を持っているゆえに感じるストレスがあるのです。
この状態が続くとストレスが高まるだけで、その影響はプロジェクトの成果の質となって現れるのです。
プロジェクトの成果の質が期待した性質を持っていない場合、コミュニケーションの状態、なにより、情報の共有が等価であるかを検証したほうが良いのです。
確実に言えることは、検証した結果は情報が等価でないことを「確認することになるだけ」になるということです。そしてそれは、プロジェクトにかかわる人間の多さに反比例するのです。
ところで、情報はプロジェクトにかかわらず組織の形態つまり役割を制度化した時点で等価になることはあり得ないと知っておく必要があります。
なぜなら役割に応じたneed to knowの原則が働くからです。役割を超えて共有される情報と制限される情報と分離されるということです。
それを踏まえて、プロジェクト内での情報を共有するか、それもプロジェクトマネージャのプロジェクトマネジメントの管理の一部なのです。