朝会の本当の狙いと始めるタイミング


朝会ってワタシ好きなんですが、嫌いだという人もたまにいて、いったいどんな朝会を経験してきたのだろうと思ったのだけれど、もしかしたらその嫌いな朝会はプロジェクトがうまく回らなくなってから始めたんじゃないのかな、と思ったりするわけです。


朝会の本当の狙い
プロジェクトで朝会を取り入れるなら、プロジェクトの一番初めから取り入れなければ朝会の本当の効果は得られないのです。


その朝会の本当の効果とはなんだと思いますか。


それは、プロジェクトであとあと問題となる課題を見つけることです。問題の前の課題の時点で、一人の視点ではなくてメンバ全員の視点で見つけることです。


トラブルが発言してからなら誰でも朝会は始められるけど
トラブルが起きてから朝会を始めたり、トラブルが起きてからタスクチームを作って収拾しようと取り組んだりすることは誰でもできることです。


だって、コトが起きてから受動的に動けばいいのですから。


でも、それでは動くタイミングが遅いときだってあるのです。例えば、製品の致命的なバグが出てパッチがいつ出てくるかわからない、なんてことだって起き得ます。


プロジェクトは失敗することが前提である
プロジェクトの存在の定義を思い出して欲しいのですが、有期限性の他にはない唯一の活動ですから、そのプロジェクトの条件では計画通りにプロジェクトの目的を達成できるかは誰も知り得ません。


この定義は絶対的に変わりません。


それは、プロジェクトは確実に失敗する可能性を持っている、ということが言えます。


プロジェクトは失敗する。


失敗するなら失敗が小さなうちに見つけよう
であれば、プロジェクトでは問題をいち早く捉え、プロジェクトの影響が小さなときに解決しておきたいです。そうした問題やその前の状態の課題は場がなければ見つけることは難しいものです。


その場も一人の視点では見つけようとしても視点の陰に入って見つけることは難しくなってしまいます。だから、メンバ全員の視点で問題やその前の課題の時点で全員で点検をするのです。


問題や課題を見つけることを褒めよう
プロジェクトは失敗することが大前提であれば、その課題を見つけたくなります。


でも、課題や問題をメンバの前で共有してもらえなければ潜在したまま時間が経過してしまいます。これを防ぐには、問題や課題を共有すること自体を褒められる行為であることをメンバ全員が認知していなければならないです。


そう、問題を見つけたら褒めてあげないと問題は後になってから突如発現したように見えるのです。


朝会の文化は初めから作っていく
「課題はない?」「問題があるのか」「何もないよね」なんて聞いてしまっては誰ひとり問題や課題を出してくれるわけがありません。


であれば、言いやすい、共有しやすいチームの文化を作らなければなりません。昨日までと打って変わって今日から急に朝会をやろうと言ってもそれは無理というものです。だから、朝会は初めから1日の休みもなく連続して続けることが必要なのです。