婚期と育成が下手なマネージャ
システムエンジニアを一人前に育てることは大変手間が掛かる上に、育ってみたら期待するような活躍をするかどうかはまた別な次元の話なのです。
ああ、いきなり重いテーマでオープニングしてしまってなんとも言えない気持ちにしてしまったけれど、これはある意味永遠のテーマなので仕方がないのです。
今のマネージャは育成が下手になっている
はっきり言って、今のマネージャで部下なり、プロジェクトチームをプロジェクトを通じて育成するスキルはお世辞にも上手とは言えない。いや、下手ですね。中には上手な人もいますけど。
どうして下手かというと育成の訓練を自ら作っていないから。それも自分の人生として責任を負う方で。いつも書いていますが自分の育成の機会は自分で作るものです。誰かにもらうなんてありえないし、待っていては死ぬまで機会は来ないです。
子育てが一番の育成の機会
婚期が遅いですよね、システムエンジニア。20代で結婚する人はしていますけどそういう人は今だと学生時代からつきあっていますもんね。
しかし、なんとシングルが多いことか、特に中年のシステムエンジニア。シングル自体はいいし、ワタシだってそれほど早くなかったので偉そうに言えませんが。
それはさておき、育成の機会というただ一点だけで言えば、子育てほど育成と期待と現実を身に沁みて経験は他にありません。
少なくとも成人までの20年は養育の義務があるし、成人後も日本の社会は連帯保証をさせられるので青天井の請負契約を暗黙に契約していることと同じなんですけどね。
育成は恋人との関係を疑似訓練できる
そうした関係の上を学ぶには子育ては良いですが、それと同じくメンバの育成をとおして子育ての訓練をすることができるようになります。
そういう観点でだと、メンバ(男女関わらず)の育成を多く経験することで、将来できるだろう彼氏・彼女との関係をどうすれば良いかを経験することができるんですよ。
期待
育成には育成する側の「勝手な」期待や妄想がいっぱいで始まるものです。育って欲しい育成対象の個人の考えなんてこれっぽっちも知らないのにね。子どもなら自分の意思もまだわからないけど。
それでも期待をすること自体は良いのです。ただ、期待を決めつけてしまうことは後の過程で育成する側を縛ってしまうことになるので幅を持たせるか別の選択肢を持っておくことが必要です。
方針
方針は、育て方の考え方、軸です。これがブレると育成対象がこちらをみたときに困惑するんですよ。毎回言っていることが違う、態度が違う、と。育成の方針は、育成対象が関心を持っているだろうとか期待する方向に関連することを目の前のちょっと先に置くだけにしようとかそういった、育成での関与の仕方です。
関係
関係は育成する側と育成対象との距離感です。子どもであっても距離感は大事。育成対象から来る分には全面的に受け入れますがこちらが育成を依存に変えてしまってはいけないのです。育成の皮を被った依存は育成する側を苦しめるし、育成対象の負担だけでしかないので。