仕事を抱えてしまうシステムエンジニアがメンバにいる場合にしていること


システムエンジニアと言っても多分、ワタシより2−3才年上くらいじゃいないかな。なんだ、同じくらいのおじさんじゃないかと言われればまぁそうなんですが。


で、このおじさんのプロフィールをバラすと技術スキルは全く問題ありません。というか、ワタシなんて足元にも及びません。技術領域では勝負しようと思わないもの。そのくらいバリバリです。


どっちかというと技術に自信も持っているのと技術への関心の高さのせいか細かいところまで知りたがりなタイプです。裏を取りながら確実にやっていく。だから人がろくに調べずにトラブルを起こすとすごく怒る。


そんなの「自爆なんだから自分でリカバリさせればいいじゃん、時間もコストもさ」とこっちは思っていても、怒る。


そんなおじさんシステムエンジニアもウィークポイントがある。仕事の仕組みを作ったり、書き物をしたり、まとめものをするのがほんと弱い。ただ、偉いところはそういうところも進んでやるし、めげない。そういう姿勢は感心するんですよ。


その弱さは仕事で納期というメトリクスの異常値として現れる。どうしてかと言うと、抱え込んでしまうから。


こっちからワークロードの負荷が思った以上にあるのかな?と思ってアサイン替えをしようとすると自分でやるという。おいおい、あなたいつも危なっかしいから同じ仕事をしている仲間なんだから融通しようよ、と思って言っても頑張っちゃう。


なんでだろうね。ワタシなんか危なくなる前から振っちゃうのに。そうか、もしかしてブライド傷つけてるのかな。


さてどうしたらいいものか。ワタシの関心は仕事が滞りなく進むことです。さてはて…。


じゃあ、もっと違うアプローチを取るしかないわけですが、2つの面から攻めることにしました。1つは棚卸しをしてあげること。


こういったシステムエンジニアさんは、自分が抱えているWIP(ワークインプログレス)、自分がどのくらい仕事を抱えているかわからない人なんです。


だから外から見るといくらでも仕事を受けるけど自分のキャパを超えているから抱え込んだ仕事の量も納期もわからなくなっちゃっているんだと思うことにしました。


自分でWIPがわからないなら、わかる人が教えてあげればいい。仲間内ですからね。


さらにそうした教え方をその人ピンポイントにしないで、メンバ全員、いや、ワタシ自身の抱えている仕事(オンスケだけど)も一緒に並べて、もしかしたら終わっていないかもしれないタスク一覧として全員に通知する。


その通知を全員のミーティングでプロジェクタに映して、促すことで少しでも捌けるようにするわけです。これを不定期というかワタシの個人的な閾値で流すと少しづつ流れていくようになりました。


あと、定常的なタスクも持っているのでその仕事を「他の人の育成のために」という大義名分を掲げて仕事を映してしまう。


そうすることで定常的な仕事の流量を下げて仕事が流れるように変えるわけです。


なんとソフトで気遣いをしているような気がしてきましたが、すべては仕事が滞りなく進捗するためなのですけどね。こっちも穏やかに対応できるのでおじいさんにでもなった気分でやっています。







だからいつも締め切り前に「大丈夫?」とか優しく促すというか、取り立てるように詰めていきます。