嫌な仕事こそ、相手に要件を話せよう
タイトルを「嫌な」とつけましたが、もう、この歳になると仕事に嫌だとか感情を持たないんですよね。仕事に何を思うか…面倒臭い…あるある、なんじゃこりゃ…たまにある、何も思わない…一番多い、かなぁ。そうだ、気の進まない…ときどきあるね。
「嫌な」と「気の進まない」は割と近い感情かも。気の進まない理由があって、いくつかある理由の1つが「嫌な」かもしれない。他には、「どうやればいいのかわからん」とかかな。
あなたにタスクをアサインした人がいますね。プロジェクトのメンバならプロジェクトマネージャかもしれないし、あなたがプロジェクトマネージャなら顧客側のPMかもしれない。仕事を請け負う以上アウトプットを出さないといけないから、資料を作ってOKをもらう。それでそのタスクは終わりだ。
でもいつも何か言われる。そんな戯言をスルーできればいいけど気になっちゃたり、期限までに終わらせないと!と納期の優先順位が高いと思っているならそれなちのアプローチをしないと一向に進まない状況に陥るわけで。
ではどうしようか。
スライドのページタイトルのイメージ合わせから始める
資料にOKを出す人が別にいるならその人の頭の中を知らないと消耗戦になって最後は負けてしまう。仕事ごときで消耗するのはバカらしい。だったら裏口から入って何を期待しているか直接聞いてみるのがいい。
とはいえ、手ぶらではアウェイで戦いに臨むようなものだ。
資料を作るツール、PowerPointとかWordとかのページのタイトル、PowerPointならスライドタイトルに何を書くつもりかタイトルをつけよう。1枚だったらその資料で言いたいことをタイトルにつける。要件を整理するのか、方式を選ぶのか。承認を得たいのか、報告をしたいのか。
例えばこんな感じにタイトルをつける。
先行事例の調査 |
本プロジェクトでの考慮事項 |
課題 |
タイトルをつけてみると何を理解してもらいたいのか、自分への問いかけになる。ただ、まだ詳細にはいたらなし、いまから詳細を書き込んでもいろいろ言われるだけだ。この段階では、タイトルだけ合わせるだけでも資料の方向性を合わせられるという効果がある。
ただ、ここまでだと具体的なイメージが欲しいと言われることもあるし、自分だってイメージをより具体的にしておきたいと思うかもしれない。
他の類似資料から詳細のイメージを差し込む
調査の例なら、何かしら先行事例のデータがあるはずだ。だからそれを使う。でも、いきなりスライドにデータを差し込まない。その代わり、先行事例のデータを印刷して持っていく。
そして相手にスライドを見せて、スライドタイトで方向性を合わせたあとに別に印刷した先行事例のデータを見せてどれを差し込むかを示す。
先行事例の調査 ここに参考資料の表を差し込む |
相手も具体的に見えるから、その先行事例のデータをベースに話してくる。これはいらない、あれを足してくれ。
「相手に作った資料の批評をさせずに、要件を先に話させる」
これがこのやり方のポイント。
なにも指摘ばかり聞くことをしなくていい。やりたいことを話せる場を作ればいい。