(擬人化)ガントちゃんはスケジュールを把握するのが得意なフレンズなんだね!
サービスを売りたいための記事だと思うので一々突っ込んでいられないくらい、ツッコミどころがあるんだけれど。
例えば、
ガントチャートが現場で使えない理由①:実工数を無視した〆切になりやすい
引用 なぜガントチャートはプロジェクトで使えないのか
実工数を無視した〆切になりやすいって、そりゃガントチャート関係ないでしょう。ガントチャートで〆切(=完了日だよね)が実工数と納期の調整ができないなら、スクラムやったって、カンバンやったって同じことをしますよ。
ガントチャート以前のWBSの組み方、調整という基本を知らないのではないか、と思わざるを得ないのですけれど。
ガントチャートもいい迷惑です。まるでダメな子扱いなのが不憫なので、ガントちゃん(急な擬人化)のいいところをご紹介しましょう。
全体のスケジュール感が把握できる
「すっごーい」
「ガントちゃんは、プロジェクト全体のスケジュールが見渡せるのが得意なフレンズなんだね」
カードやチケット式の作業では、カード毎の情報の更新はとても便利だけれど、時間軸で四半期などの数ヶ月に渡るスケジュールを把握しようと思ったら、途端に使えない子なってしまいます。
WBSをネットワーク図にすればいいと思うかもしれないけれど、それでは時間軸がサル目ヒト科ヒト属の慣れ親しんだカレンダーという単位ではないので直感的に把握できないのです。
サル目ヒト科ヒト属を20年以上もやっていたら、それはカレンダーという時間軸がしっかりと刷り込まれているってものです。
ですから、カードやチケットに書き込まれた開始日、終了日を頭の中に展開して、さらに頭の中にあるカレンダーと紐付けなければ理解できないのです。
その点、ガントちゃんは横軸に最初から慣れ親しんだカレンダーを持っているので、縦軸に作業を書き込めば自然と具体的な日付にどの作業をするかが一目瞭然です。
最大の得意を上手に使う
ガントちゃんは、この最大の得意を使うことに徹すればいいのです。
確かに、WBSが1000を超えるとA3で印刷しても数ページになるので情報が飽和してエンジニアのキャパを超えてしまうこともあります。
そうした場合こそ、全体感を掴むための目的で使えば良いのです。
例えば、WBSの第2レベルまでを表示して、あとはマイルストーンのみを表示するようにすれば、A3の用紙1枚に収まるものです。
詳細なガントちゃんは、エンジニア毎にフィルタをかけて絞り込んだり、今週の作業だけを詳細に表示することで
プロジェクトの全体スケジュールを把握させつつ、目の前の作業に集中させる
ことができるようになります。
それでもWBSが1000を超え、見ること自体にうんざりしてしまうなら、そこはカードやチケット式(TiDD的な)でWBS管理をしたらいいのです。
この辺りは、TiDDのチケット駆動型の進捗管理でもガントチャート機能があることがニーズとして必要だとある意味検証のエビデンスとなっていると思うのですけど。
ということで、人に得手不得手があるように、ツールにもツールを作った目的があるのです。ガントちゃんは、全体感を把握させることが得意なフレンズなのです。
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