不均衡な意見をエンジニアは取り込んではいけない
自分で仕様検討のたたき台を作って会議を開き、その場で発言されたコメントを全部対応しなければならないと思っている節のあるエンジニアってよく見かけます。こうした行動をとるエンジニアはエンジニアとしてやっていけないです。
例えば、5−6人の関係者を召集して仕様検討会議を開催して、たたき台を広げるのはそのたたき台で同意を取りたいという目的があるからです。その目的を達成したいのであれば、たたき台を多少の不備の修正はあったとしても決定稿として同意しなければなりません。
もし、関係者が好き勝手に発言する内容を全部反映しようとするならば、それはたたき台を決定稿として同意するという目的を達成すること放棄して、合意したとする事実だけを得るために会議を開いたという目的と手段がすり替わっていることを地でやっている他なりません。
エンジニアがしなければならないことは、要件を実現することでその要件は顧客が実現したいことです。決して、会議で発言されたコメントを取り組むことではありません。
第一、会議で発言するのは限られた人だけです。それは発言していない出席者の意見は反映されていないのです。
そういった発言の不均衡をバカ真面目に全部取り込もうと考えること自体、バカらしいことです。エンジニアがやらなければならないことは、たたき台として考えた仕様で顧客が実現したいことが実現できることを仕様検証することです。