工程の中の品質
エンジニアの品質に対する捉え方は、同じプロジェクトのチームで活動しているのに様座です。それはここのエンジニアが参画してきたプロジェクトにおいての品質に対する考え方がバラバラだったからです。
共通して言えること
システム開発でもプロダクト開発であっても、何を作るかを決め、実現し、リリースするという行為は同じです。
実現するものの特性を考慮したシステム開発手法を選び、品質要件を実現する品質制御を行うのです。
この考え方は、開発全体でも言えることですし、開発を工程やスプリントにブレークダウンしても同じことが言えます。更に言えば、個々のWBSについても同じであると言えます。
不良を受け入れない
まずは、担当する工程において前工程から不良については受けれしないと言うポリシーが必要です。なぜ、そうしたポリシーが必要なのでしょうか。
それは、品質要求を実現するため、です。
それを実現するために受け入れ基準を作り、運用する必要があります。
不良を次工程に送らない
開発工程全体としての品質要求を実現するために、不良を受け入れないのはもちろんですが、不良を作り込まないと言うポリシーも必要です。担当する工程で不良を受けれないのであれば、次工程でも受け入れ検査を行い、基準を満たしている部品だけが次工程に回ります。
不良は次工程で受けれられないと言うことは、前工程に戻り、不良を除去するまで繰り返し、品質検査を行うことになります。
不良はプロセスに依存する
不良はプロセスに依存して発生するので、不良が発生したら作業プロセスを見直し、不良の発生から排除することを優先的に対処する必要があります。
そのために、不良の原因分析とフィードバックが必要で、これは工程の作業が完了してから行うようでは不良による手戻りを防止することはできません。
大原則は、不良が出てから対策をするのではなく、検査単位に不良の特性をみて、不良の原因がプロセスかどうかを分析し、原因に対する対策を検査単位で行うことです。