プレイングマネージャのつらみ
プレイングマネージャってあるじゃないですか。プロジェクトマネージャ業とエンジニア業の両方を一人で兼務させるアサイン方法。潤沢な工数がないとか、まあ、基本はバジェットかリソースの制約なんだけれど。プロジェクトの規模が小さい(短期)だとプロマネを1人月入れてもプロマネ業が一人月もあるのかとか、ね。
組織のプロジェクトマネージャに対する考え方が現れる一つの断面だと思うんですね。
どちらもプロマネ業が一人月分の作業がない前提ですが、短期で小規模でプロジェクトリスクも大きくないなら微妙な感じになるわけです。コスト面からも。
また、エンジニアのリソースも山積み、山崩ししても平準化できずに半端が出たりしてそれをじゃあプロマネで、と。
プレイングマネージャの良さ
常識的にはプレイングマネージャをさせるのはそのプロジェクトの適用技術を持っていて、リーダ的なポジションの実績があるからプロマネに引っ張り上げてアサイメントするのです。マネジメントとしては。ITじゃなくても課長が自分の仕事を持ちつつも部下の仕事の助言をして作業させるようなイメージなのですけれど。
プレイングマネージャでいいところは、プロマネが技術をわかっているのでプロジェクトの技術的なリスクに対しては精度があるのですよね。いや、技術を知らないプロマネをアサインするなと思うかもしれないけれど、大規模専任になればプロのプロマネが求められるので技術は技術のプロをアサインしてデレゲートするからそれでいいんですよ。プロマネの職務のあるべき姿としては。
プレイングマネージャの悪い面
技術で問題がおきて長引くと他がなおざりになるですよ。特にプロマネ方面が。問題のイシューに掛かりっきりになって他のリスクの芽に気づかなかったり。進捗の遅れも見逃し始めるし。そうした目が届かないところで小さな躓きから煙が立ち始めると一気に余裕がなくなるんですね。プレイングマネージャの。
そういった経験も大事だけれど内心気を揉むのでこっちも目を配らないとといっても自分を中心に課題解決のリソースアサイメントをするのでリソース枯渇してデッドロックになるんですよ。まぁプレイングマネージャのキャパはエンジニア一人ひとりで違うのでそうした経験をさせないとキャパを実感できないのはつらみですが。
エンジニアのアサイメントも基本的に工程分割した上工程下工程のアサイメントとかピーク時のみのアサイメントとかしていてはエンジニアは育たないわ、そんなアサイメントされたエンジニアは仕事に対してパートタイマー的な仕事の仕方をするわと碌な事がないのと一緒でプロマネ業も目的があるなら別だけど考えもせずにプレイングマネージャをやるとツラミしかないのですよ。