緩やかに事きれるエンジニア

あるエンジニアと少しの期間、一緒に働いていたことがあります。まあ、普通のエンジニア、といえば普通のエンジニア。中堅で指示されたことは納期に間に合わせてくれる真面目なエンジニア。ただ、センスが少しずれていたり、会話の途中で自分の意見を挟み込んできたり、質問の回答が的を射ていなかったりするところはそのエンジニアに対する立場によりスルーできたり、苦笑したり、シャレにならなかったりするわけですが。

納期に対して守ろうとするタイプなので努力家であることはとても感心して見ていました。ただ、このエンジニアのアウトプットは微妙と言えば微妙なことが多かった印象です。だからかもしれませんが、評価をする際に結果の成果よりは大変だったことをアピールするタイプのエンジニアでした。

習慣によるアウトプット

仕事の仕方はエンジニアの経験に基づくもので、プロジェクトで標準プロセスを作ったとしても実務の中身は一人ひとりのエンジニアの経験から積み上げて習慣化したパターンで行われるものです。

エンジニアの個性というか特性が出るところです。エンジニアによっては、極力無駄を排除するように段取りを組むとか、自分の納得感を得るまで続けるとか。

そういった仕事のパターン化の他に仕事をいかに楽をすることを求めるために手法を取り込むとか他人の良さげなやり方を真似て省力化を図るタイプのエンジニアもいます。

ただ、そうした効率化をしなくてもいわゆる慣れでの習熟化による一見高速化ぽい仕事のやり方もあります。あちらこちらで様々なエンジニアの仕事のやり方を見ていると一定層のエンジニアは一度覚えた仕事のやり方を変えようとしないタイプがおり、こうしたエンジニアの習慣を変えさせることは当人が覚えたことを変えるという発想を持っていないので割と難儀だったりします。 

すり減る道具

当のエンジニアも一度覚えたやり方を変えることを進んでやらないタイプで、調べ物などは仕事の範疇では進んでやっていたけれど、そうした収集した情報を分析する技法やプラクティスを学んでアウトプットの空振りを減らすとかそうした取り組みがなかったのです。

言い換えれば手持ちの道具だけで生きているのですが、その道具に手を入れたり道具を新調するようなことはしないので、ただ日々手持ちの道具を使ってすり減らしているばかりです。

コンクリートで固めらる思考

 エンジニアには他の職業と違う部分があるとするならば、言語やツールや手法がまだたくさん、早い潮流で更新されているという特徴があるので好奇心を持って自らが継続的に関心を持って情報を集め、試してみるということを繰り返し続けられることを暗黙に求められていると思うのです。

まだITの世界観が固定化していないからというか変わり続けるのがITの世界観なのだとも言えるかもしれません。

そうした世界観の中で道具の手入れや新調や新しい道具を試すことをしていなければ、いつも同じパターンでの仕事をすることになり柔軟性のない仕事で思考がコンクリート化するのもあっという間です。

 

そのエンジニアも同じように、決まった領域での仕事しかできず、自ら身動きができなくなっていったのではないかと。

 

好奇心って大事。

 

 

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

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