カイゼンをKAIZENする『かいぜん』の提案について
エンジニアであれば誰でも知っているだろう言葉に『カイゼン』がある。言葉としては、日本語由来で海外でも通用するもので、由来はTMSやTPSだという人もいる。
カイゼンで検索すると、経営工学のページに行き当たる。
(社)日本経営工学会編の「生産管理用語辞典」の「改善」の項をみると、改善 KAIZEN, continuous inprovement 「少人数のグループまたは個人で、経営システム全体又はその部分を常に見直し、能力その他の諸量の向上を図る活動」
カイゼンが改善と区別される意味合いには、継続しているかどうかを重視する。要は、PDCAになっていなければカイゼンにはならないという事らしい。
さて、ここでフォーカスしたいのは、継続的にPDCAを回す対象はプロセスであるという事である。
まあ、ものづくりの現場で行われるのであるから、その対象を製造する手続きを見直すことで製造するモノをより簡単に、よりコストを掛けず、目指す品質を確保できるやり方を手に入れたい。それを実現するのがカイゼンである。
物理的にモノがある製造の現場ではそのモノ自体に縛られることもあるが、視覚的に目標を設定できることから目標を設定しやすいという面を持っている。
一方、ソフトウェアは無形資産であるから、視覚的にモノを見ることはできない。それにより、モノに縛られることもないが、モノに対する様々な性質を把握することもできない。
これらのことから導き出されることは、現場のエンジニアやエンジニアを動かす仕組みの良し悪しにモノの出来具合は左右されるということである。
これはいくらソフトウェア開発の現場でカイゼンを行っても形のないものを作る現場では、一つパラメータが足りないということを気づかされる。
足らないパラメータとは、現場のエンジニアである。
それを含めたカイゼンの改良版を『かいぜん』と呼ぶことを提案する。
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