こんまり風要件定義のススメ
こんまりメソッド、あれはITのプロジェクトでの様々なやるか・やらないを判断するときの意思決定に即していると思う。いや、実際、それでプロジェクト計画も見積もり時のリスク対策もやっているはずだと思うのだが、要件定義にピッタリだ。
世の中はあまりそうでもないようなので、だったらこんまり風にやったらいいじゃない、と思う。
こんまりメソッドは4つのステップで紹介されている。
- たくさん積まれた古着
- 1枚1枚手に取り感謝する
- 『ときめく』古着だけ残す
- 『もったいない』では残さない
1は事象だ。解決したい状況、課題に当たるものだ。
2は記憶は、課題の詳細を辿るプロセスである。
3は課題で対応することに価値あるものの意思決定だ。
4は価値のない課題を混ぜるな、である。
これを要件定義に当てはめる。
なんちゃってでないアジャイル開発だったら、こんな風にスコープを絞る。
- たくさん積まれたバックログ
- 1枚1枚手に取り価値を確認する
- 『ときめく(使われる機能)』だけ残す
- 『もったいない(あったらいい)』ではやらない
行けてる要件定義は、システム開発手法に関わらず、必要な課題だけやっているはずだが、実際は予算枠に余裕しろがあったり、顧客がコミットするとあったらいいね、まで混入してしまう。
SIerを引き合いに出すのはあれだが、よく見聞きする要件定義は、こんな感じではないだろうか。
- たくさん積まれた要望(のRFP)
- 1枚1枚手に取り(営業的に)感謝する
- 『ときめく(全ての)』要望に対応する
- 『もったいない(できない)』では断らない