プロジェクトマネージャの仕事は何ですか


プロジェクトマネージャのみなさんお元気ですか
日々、プロジェクトに何らか関わっていて、ふとプロジェクトマネージャの仕事って何だっけ?などと暑さにやられたようなことを考えてしまった。組織の文化というか家風によるところが大きいだろうが、今だ日本ではなんとなくウォータフォールでプロジェクト管理をしているプロジェクトがほとんどだろう。で、プロジェクトマネージャがあちらこちらで大変な思いをしている。「オレは大変じゃないよ」というプロジェクトマネージャの方は、まあ、付き合いでお読みください。


プロジェクトもさまざま、プロマネもさまざま
プロジェクトマネージャの仕事は、プロジェクトのサイズで随分変わるものだ。大規模になれば、プロジェクト体制は階層化されるから、現場のコントロールは二つも三つも下の層になり、プロジェクトマネージャも何人も配置されるだろう。数人のプロジェクトならプロジェクトマネージャもエンジニアとしてプレイングマネージャとして手を動かすことになる。プロジェクトは唯一無二だからプロジェクトマネージャの役割もさまざまだ。
プロジェクト管理手法も先にでたウォーターフォールが大半だろうし、最近はアジャイルスクラムなどが少しずつではあるが採用されている。でも、実は、プロジェクト管理手法や開発方法論を定義しないままプロジェクトに手をつけているプロマネが多いのかもしれない。


貴方の仕事は何ですか
ときどき、プロジェクトマネージャに「貴方の仕事は何ですか」と尋ねるとさまざまな答えが返ってくる。中堅から若手のプロマネの回答傾向は、質問したそのときに心理的に心の負担若しくは気になっていることをプロマネの仕事として回答するようだ。チームに問題があるようならコミュニケーションと答えるし、仕様変更に手間取っているならスコープ管理と答える。ベテランになればなるほど、大局的というか曖昧な表現で回答する傾向にある。たとえば、「諦めないで可能性を探すこと」のように。ごく稀にああこれだよね、と言う回答があってわかっているなと共感する答えが「プロジェクト計画書を維持すること」という回答だ。


プロマネの仕事が『プロジェクト計画書の維持』である理由
勘違いしないで欲しいのだが、机に向かってひたすらプロジェクト計画書を改訂するわけでも、プロジェクト計画書に書いたとおり、WBSや課題などのexcelばかり眺めて数字を追うということではない。どちらかと言えば真逆であって、『プロジェクト計画書の維持』は、立てたプロジェクト計画を開始した途端に計画からずれていくのがプロジェクトだから、それを如何にプロマネのコントロール下においてプロジェクトを進むべき方向に向かわせるか、というアクティビティをすることを意味している。

計画を立てる→実行する→計画からずれる→いろいろ調整する→プロジェクトを見通す→計画書を改訂する→以下ループ

上記の実行にプロジェクト管理手法のhow toがあって、ここの運営如何でプロジェクトの行き先が大きく左右されるが例えぶれが生じてもその後の調整とプロジェクトを見通した結果、ならばどうするかを計画書(形式や名前は何でもいいが)を更新してプロジェクトチームと共有して進むべき道を示すのが大切なのだ。この、プロジェクト計画書を維持するというたったひとことに多くの意味がこめられていて、それをその意図では返してくれるプロマネに会うと嬉しく思うのだ。





  • 道具室(アプリとか)
  • 音楽室(PCからリンクをクリックするとき、PCにiTunesが入っているとアプリケーションが起動します)
  • 視聴覚室
  • 調達室