エンジニアは自分の仕事をパターンデザインしよう


ふりかえりの狙い
成長出来ないエンジニアは、時間をかければよいと思っていたり、途中の経過で頑張ったと言ったり、アウトプットより経過に掛ける自分のコストに対する満足に重点を置く。
だから、同じように繰り返すことをその都度、横で経験者がまとめた手順ややり方を参考にせず、一から作業を始めたりする。もともと、作業を繰り返すとき、前の作業で上手くいかないことは見直すということを意識しないから、前に経験した失敗を繰り返す。

何かをやる→経験を残す→ふりかえる→カイゼン点を見つける→メモる

エンジニアであればこそ、具体的なハードウェアだったりソフトウェアだったり、何がしか生産するのだから、上記のような作業を覚えるはずなのに、それができないエンジニアがある程度の規模だといるものだ。当の本人の行動を見ていると、

何かをやる→経験を残す×ふりかえる×カイゼン点を見つける→メモる

記録まで残していても、ふりかえりが自己反省になって、「自分はダメだ」に短絡し、作業の手順を改善する要否の有無を客観的に観る本質を理解していない。

やってみた→こんなやりかた→ここヤバイね→ここはこうチートしちゃえ

と能天気に考えて、兎に角、手を動かすタイプの方が伸び伸びと試行錯誤する分、覚えが早く成長しやすい。


自分のパターンをデザインしよう
エンジニアが自働化と言うと、Webアプリケーション開発などchefを使ったソフトウェアリリースの自働化などやインフラでのopenflowなどの環境設定の自働化を想像するだろう。それは多くの手順をスクリプトで代行実行するような自働化だが、人ひとりの作業でも自働化はあるものだ。勿論、個人のノートブックに環境を構築してデプロイするようなものも同じであるが、言いたいことは、別のことだ。もっとずっと前のレベルである。

先のように人がエンジニアの端くれとして一担当から作業を教えてもらながら何かをするとき、はじめは自分で自分の作業の仕方を試行錯誤しながら学ぶ。たくさん失敗して、重ね、身につける。その中で、何をやったら早くできるか、ここは今までのやり方が使えない、など、次第に見極められるようになるものだ。

仕事を覚えるとき、一人前になるまでは、自己主張はしない方が良い。まず、型のベースを作ることを最優先に。仕事ができないエンジニアは作業品質が伴わないのに独自性を出そうとする。オリジナリティを発揮するのは、仕事がひととおりできるようになってからでよい。まずは、他の人の褌で相撲を取り、仕事の型を覚えることを最優先にする。それをパターンにして、パターンをリファクタリングすることを目指す。リファクタリングされたパターンは、どんな言語、どんな業種の仕事でも使いまわせるものだ。自分にとってのフレームワークになっている。自分のパターンをデザインしよう。







  • 道具室(アプリとか)
  • 音楽室(PCからリンクをクリックするとき、PCにiTunesが入っているとアプリケーションが起動します)

  • 視聴覚室
  • 調達室