部下に任せると放任とは違うのだよ

マネージャになれば部下を持つもので、部下を持つのはそのロールで請け負う仕事の量が一人ではこなせないくらいの量があるからで、その仕事をこなすためにチームで応じて期待に応える。別にマネージャにならなくても同じ境遇にはなれるもので、プロジェクトマネージャならプロジェクトメンバが居るものだからメンバと一緒になって作業を分担して仕事を担うものと考えればイメージし易いだろと思う。


二つのタイプのマネージャ
部下と仕事をするときに見受けられるマネージャのタイプは2つあると思っていて、、一つが仕事を任せるタイプのマネージャ、もう一つが放任するマネージャである。


問題だと思っているのは放任するマネージャで、プロジェクトに部下を放り込んだら一切関知しない。トラのことを崖から突き落として、をそのままやるなら突き落とされる方もそれをわかって納得して飛び込まないと一人もがき苦しむだけになってしまい、最悪は体調を壊すことになる。マネージャのロールから見れば部下は大事なリソースであり、それはうれしいことではないはずだ。それなのに、関心を示さず放置しているマネージャを見かけると不思議でならない。


スキルアンマッチ
部下をプロジェクトにアサインするとき、プロジェクトで必要とするスキルセットとフィットしないことは少なくない。例えば、同じミドルウェアの知見は合っても、そのプロジェクトに適用する製品は少ししかしらないとか、プロジェクトのロールとして十分に満たさない、などである。それでも、当の部下をプロジェクトというOJTを通して経験させると言う目的があって、そのサポート体制が取れるのであればそれは本人の合意も含めてチャレンジしたほうが良いだろうし、結果のいかんに問わず得られる体験は多いだろう。


実際、そのように一つ二つ上のロールにチャレンジさせることは多いし、それでさまざまな経験を積み、成長する部下は多い。


しかし、スキルアンマッチであることを明示的に認識し、当の部下や顧客を含めて今あるレベルと期待されるレベルのギャップを事前に共有せずにプロジェクトにアサインしてしまうと先のような部下の体調を壊したり、パフォーマンスがでないことによる二次被害を生むことをしてしまう。これは、だれにとっても望ましいことではなく、マネージャとしていけないことだと思っている。


部下に仕事を任せるということの責任の重さ
部下仕事を任せるということは、ある程度の幅で部下に仕事の裁量を渡すということであり、裁量を渡した以上部下に責任を果たしてもらうことを期待しつつ、実際に期待値以下の場合を見切れるから仕事として渡しているのである。それは、裁量として渡した責務が履行されないとき、マネージャとして手段は問わずリカバリすることをコミットしているのである。それが出来ないのであれば、渡す仕事の裁量を見直ししなければならない。


マネージャなら、部下がやれるだろうし挑戦させたい仕事の量を裁量として渡し、決して、放置してはいけないのである。仮にとてもできる部下であったとしても、仕事は問題ないけれど体調を含めたところで仕事に影響するコトだってよく起きるのであるから、スキルの未熟な部下よりは頻度は少ないだろうけれど、決して放置せずにポーリングを書けることは全員の部下に対して必要なのである。


それをやらないといけない理由が直ぐにいえないとするなら、そのマネージャの部下が不幸になる前に退場を願うのである。