チェックリストの間違った使い方


プロジェクトの中での作業にしろ、日々の業務にしろいたる所でチェックリストが出てくるような気がするんですけどねぇ。特に何か事故が起きた後にはチェックリストがいつの間にか生まれている、ような。


プロジェクトの中の作業でチェックリストを使う意義は十分あると思うんですね。例えば、これからやる作業を確実にやるための必要なものが準備できているか、とか。これからアプリケーションをリリースるするのに必要な準備が出来ていなければリリースできないし、リリースするプログラムがリリースしていようとするプログラムそのものであるかどうかバージョンを確認するとか、そう言ったもの。


まぁ遠足の持ち物一覧のようなものですね。それがなければ先へ行くと困るもの。そういった先々困るから忘れないように揃っていることを確認する。


そこには、その準備が出来ていなければ先へ進めないという壁があるわけです。ううん、先へ行ってはいけない、の方が正しいかな。例えの遠足の持ち物一覧にはダメなところがあって、先へ行けてしまうんですね。本当なら、持っていかないと困るんだけれど。でも、チェックリストに相当する持ち物一覧を一部でも全部でも持っていかなくても先へ進めちゃう。それってどうなんだろう、と。


本当にチェックリストで確認できている事や持ち物がすべて揃っていることが必須なら、満たしていなければ先へ進んでいけないのなら、満たさなければならない条件が確認できないと先へ進ませない、と言う手続きが必要になるんです。そうでないと、遠足の持ち物一覧と同じですから。


チェックリストがあったら気にしなければいけないこと。それを満たしていなくても先へ進めるか行けないのか。先へ行けないなら仕組みとして組み込まれているのできちんと対応しなければ先へ進めないのだからそのチェックリストを仕事の段取りにいれた深いわけがあるものだのできちんと対応する。一方、それを満たしていなくても先へ進めてしまうなら、形式だけに過ぎないので体裁だけ気にしておこう。


チェックリストを作る側になったら、チェックリストの項目の一覧を満たさないと先へ進ませてはいけないなら、仕事の段取りの一つとしてそれを組み込んで、それを満たさないと先へ進めない、という手続きに組み上げることを忘れずに。そうでなければ強制力が働かないのでやってこなくでもガミガミと言わないコトです。で、そうならそんなチェックリストはさっさと廃止した方が良いですよ。