ワタシがホワイトボードの前に立つのは君たちの空中戦に耐えられないほどの理解力しかないからなの


もう何時からか覚えていないけれど、会議と言う名の空中戦が始まると辟易する。その場が偉い人の会議なら大人しくしているかもしれないけれど発言して良い場なら気を使いながら容赦なくフレンドリーに突っ込むけれど。


会議の場の空中戦ほど無駄はない
ホント、空中戦をされると会議の時間が無駄になる。空中戦をはじめるということは、先に話した話題に対して何等か思うところがあって同意なり、追加なり、反対なりの意見を述べるのだろうけれどそれならなそれで先に意見を述べた人の発言の話の要約なりキーワードなりを据えてから話して欲しいものだ。


大概に置いて、先に意見を述べた人の話を自分がどのように理解したかを述べも確認もせずに先の人の話の言葉を“自分が解釈した意味合いだけで”モノを言い始めるから始末に悪い。


つまり、相手の話の理解について何も置かないで話し始めるから、それをまた誤解していると言いたかったり、誤解に対して説明をし始めるので空中戦となるのだ。


さて、それを傍観している方に何の過失があるのだろうか。ないよねぇ。


言葉は現してこそ価値がある
言葉は頭の中で思っていても伝わらない。だから結婚してからだってワイフに「好きだ。」と言わなければワイフに伝わらない。当たり前のことだ。その当たり前のことを当たり前のようにしないのは置かれている環境に置いて自分を甘えさせているのだと知ることだ。自分は自分でしか甘えさせ怠惰に屑にさせることも、自分が自分に厳しくストイックに追い込むこともできるのだ。


だから、意識していないなら意識してワイフに対して「好きだ。」と言うべきだし、言わねばならない。ワイフに対して言わないと伝わらないないモノを他所様にキチンと言わなくてどうして意思疎通できると思っているのか教えて欲しいものだ。


言葉に現したってコンテキストがなければ理解はしてもらえない。ワイフにだって言葉として現さなければ伝わらないのだから、ワイフより会話してきた時間が圧倒的に少ない他所様に思い通りに伝わると思えるのだろうか。


だから形にせよというのである。


先ずはホワイトボード書いてしまおう
さて、本題に戻ろう。今すぐ空中戦を止めさせよう。それは、「(こいつら何話しているんだ?)」と思った自分で解決しなければならない。その時間を無駄にしたくないなら。


こう、はじめよう。


「ちょっと今まで聴かせていただいたことが複雑になってきたのでここまで理解したことが間違っていないか確認していただけませんか。」
(ホワイトボードマーカーで『あれとこれ』と書いてから)
「先に話していただいた方のお話は、『あれとこれ』と理解しているのですが合っていますか。」
「そうですか。合っていますか。ありがとうございます。」
ホワイトボードマーカーで『それ』と書いてから
「それでは、後に話されたコメントは『それ』で合っていますか。」


これで先に話してた方とあとからコメントした人と向き合って対立していた構図が全員ホワイトボードに向かうことになる。場の構造が人たい人から人達とホワイトボードに変わった瞬間だ。


そして、空中戦でどういいた言葉か曖昧だったものはその言葉の意味も話した背景も全部ひっくるめて文字として現されたことで言葉を理解しようとするようになる。


大概、こうしてホワイトボードに現すと同じことを言っているということが多いもので、それを気づくと何バカやっていたんだってなるだろう。


そんなものだよね。



ホワイトボードで伸び伸びと
会議室にあるホワイトボードは広く大きなものだから、そこに書く文字は大きめにした方がカッコよく見栄えがするんだ。それも漢字を大きめに、平仮名は小さ目に。


人によって言葉として発する語彙は様々だから難しい漢字を使うこともあるし、度忘れして思い出せないときもある。あと、その言葉を強調したいときもある。そんなときは、片仮名をつかう。なぜか片仮名を使う方がかっこいいときがある。片仮名ばかりではすぐに度忘れしていることがばれるのでご利用は計画的に。


ホワイトボードの上での言葉の表現は箇条書きばかりじゃない
横長のホワイトボードがあればついつい左上から箇条書きをはじめてしまうものだけれど、そこは“グッ”とこらえてみる。感想や意見ならまず何についてこれから表現しようとしているのか標題を書くことから。だから標番号つけるか“■”などアイコンを先頭に標記しよう。その次に意見やキーワードを書いていこう。


その会話がケースや数字なら箇条書きでは理解し辛いものだ。だから表の枠を書いてしまう。行列数を正確に想定するよりも大きめの枠にして、あとから分割や枠の中で分けて書くなどで工夫する方が良い。そうすればそれを写真に撮った後に電子化するならそのときに行列を分ければいいのだから。


会話のキーワードばかり並べたなら、話の中で似た意味合いで囲みグループ化してみせるのもいい。ホワイトボード上で書き留める言葉の表現方法は何も箇条書きばかりではないことを知っておこう。そして日頃から自分の頭の中を整理するときに箇条書きの他にいろいろな表現方法を使ってみよう。そうすればこうした空中戦に終止符を打つ神になることができるのだ。