立つ位置を変えないと見えるものも見えない


このクリスマス休暇で2014年2月3日に放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀『街を灯(とも)す、真心の洋菓子 洋菓子職人・膻溝春雄』」を今頃になって観た訳ですが…、観てよかったです。エンジニアの方は機会があれば「是非、観て欲しい。」と思ったのでした。


このお店は新百合ヶ丘の住宅地の中にある「リリエン ベルグ」というお店で、20年位前にdancyuに掲載されたと思われます。20年前のころは車でそれほど時間がかからないところに住んでいたので1回行って看板商品のザッハトルテなどを買ったような気がします。


どこに注目したか
たぶん、これを観られた方は、膻溝シェフの若手の育て方や接し方に注目されると思うのですが、ワタシはクリスマスケーキのブッシュドノエルのリーダに抜擢された経験が15年(だったと思う)のおにいちゃんに感心したし、注目したのでした。


では何に、注目したかというと、翌日の予約分を決まった時間内に作らなければならないという諸制約がある中、初日は3時間遅延します。その翌日はなんと大幅な前倒しをし、時間内に終わるという結果を出します。


注目したのは、諸制約の中で時間を大幅に前倒しをして乗り切ったところではありません。


どこに感心したか
では何に感心したかと言うと、初日はおにいちゃんチームのメンバの中に入って一緒に作業をしていたのです。それが翌日にはメンバの作業をしている場から離れ、一番最終工程の化粧箱にケーキを収納する作業をするように自分の役割を変えたことと、その作業をする位置が「一番全員を見渡せる」場所であることに気づき、その全体を見られる場所に移動したところです。


これにより、次のことが改善されたんですね。

  • 品質の最終検査ができるようになったこと。
  • 全体の進捗を見渡せるために、問題が起きれば初動の行動を起こしやすくなったこと。


この作業は夜間の前半(後半にはショートケーキを作るチームが待っている)でしたから、終わった後に改善策を考えたのでしょう。


ところで、横溝シェフが番組中でいっていた話の中に「クリスマスを何回乗り切ったかが重要なんです。」と。まるで負荷の高いプロジェクトを何回経験してきたか、エンジニアに問われるのと共通項があると思いましたがどうでしょうか。


Happy Merry Christmas!!