目標管理の目標を立てる

「そう言えば、目標管理の目標どうしようかと思ってまして。」
「そんなのキミのマネージャと会話しなよ。」
「そんな冷たく言わないでもいいじゃないですか。相談に乗ってください。」
「まあいいけど。で、何やるの、今年。」
フレームワークあたりをやろうかとは思っていますが。」
「じゃあ、それでいいじゃん。お終い。」
「いやいやいや、もう少し付き合ってください。」
「どうしたの。」
フレームワークやるのはいいんですけど、その、具体的な目標設定どうしようかと。」
「何で今更悩んでるの。」
「なんか、ひと通りやり尽くした感というか、何やろうかイメージ湧かなくて。」
「目標管理の目標設定何て難しくないよ。」
「それは経験が長いから…。」
「経験の長さは関係ないと思うけどな。」
「じゃあなんで自分ん悩んでるんですか。」
「ロジックというか、目標設定のコツが掴めてるかどうか、だと思うけど。」
「ロジックというと。」
「3年後、5年後の将来の自分がいるじゃん。」
「はい。」
「今の自分がいるじゃん。」
「はい。」
「いきなり将来の自分には成れないからステップを刻むじゃん。」
「はい。」
「それを目標にしたらいいんだよ。」
「でも、組織の目標があるので都合良く同じにはならないです。」
「組織の目標と自分の将来なんて同じになるわけないじゃん。」
「えっ、じゃあどうしたらいいんですか。」
「都合良く組織の目標を解釈したらいいんだよ。」
「将来の自分になる今年のステップで伸ばすスキルを書き出す。」
「今年伸ばしたいスキルを書く。」
「組織の目標で自分に降ってきそうで都合の良い組織目標を選ぶ。別に自分の都合のいい目標を自分で作ってもいいけど。」
「都合の良い目標を選ぶ。」
「今年伸ばしたいスキルを使わざる得ない役割を見つけてそれをやると書く。」
「それを書く。」
「目標管理が出来上がる。」
「目標管理が出来上がる。」
「な、簡単だろう。」
「そんなに上手くいきますか。」
「なんでだい。自分の伸ばしたいスキルを伸ばすを仕事で伸ばせるじゃん。」
「例えばですね、デプロイの自動化ツールをやりたいとか思うわけです。やりたいツールを使うかどうかはプロジェクトで決まるし。」
「考え方がちょっと間違い。ツールは利用技術だけの話だから、そんなの自分の課外活動でやったらいい。仕事ではお金をもらえる仕事だけしかできないんだよ。だったら、ツールはスキルを伸ばす手段なんだから、スキルを伸ばすための踏台にしないと。」
「…。」
「去年までやっていない役割を広げるか、責任を重いレベルやるかで考えるんだよ。」
「役割を広げるか、責任を重くするか、ですか。」
「そう。それをするときに、始めて自分の興味のあるツールをはめられるか考えたらいいじゃん。」