成長できるthingsを見つけられるスキルを身に着けたエンジニアだけが手に入れられる世界
中堅SE「あの、今いいですか」
ワタシ「どうしたの。今日はこっちなんだ」
中堅SE「どこか別の場所でも大丈夫ですか」
ワタシ「じゃあ、下のコーヒーショップはどう」
中堅SE「はい」
ワタシ「どうしたん」
中堅SE「いろいろ悩み事がつきなくて」
ワタシ「青春だねぇ」
中堅SE「もうそんなに若くないですよ」
ワタシ「それで」
中堅SE「いまの部署でもう成長できないかなぁと。異動するするならどこかいいかと思って」
ワタシ「ふぅぅん」
中堅SE「大体やれることはやったかな、と」
ワタシ「もう学べることがないと」
中堅SE「自分からは見当たらなくて、どこかワタシさんから見てココの部署はすごいよってありませんか」
ワタシ「うーん、どこもいっしょだよ」
中堅SE「そんなことないんじゃないんですか。この人はすごいとか、そういう人がいる部署とかありませんか」
ワタシ「そう言われてもなぁ」
中堅SE「じゃあ、どこもダメだなんですか」
ワタシ「ダメ…そういう意味じゃないけどさぁ、でもねぇ。確かにさ、この人はすごいねぇ、って人はたくさんいるよ」
中堅SE「だれですか」
ワタシ「それはたくさん。だってみんなワタシより頭いいもん。専門家としては」
中堅SE「専門家としては、ですか」
ワタシ「そう。そういう人と組んでプロジェクトはやってみてもいいかな、とは思う」
中堅SE「思う、ですか」
ワタシ「思うけど、見る切り口が違うから。専門家としては太刀打ちできないからね。向こうだって専門家だし。こっちはこっちの領分がある」
中堅SE「領分ですか」
ワタシ「専門エリア、って意味ね」
中堅SE「なるほど」
ワタシ「だから、そこは素直にすごいね、って。でもね、プロジェクトやらレビューやらになったらこっちのフィールドだから。あと組織的なこととか」
中堅SE「はあ」
ワタシ「こっちのフィールドの面で切るならね、みんなそれなりでしかない」
中堅SE「すごいですね」
ワタシ「勘違いしちゃいけない。あくまでもこっちの専門のフィールドなら。向こうの専門のフィールドなら話は別。そっちに出向いて戦わないもん」
中堅SE「へえー」
ワタシ「だからね、個々の人はすごなぁと思うけど部署は別。行ってみないと言いも悪いもわからない」
中堅SE「どうしてですか」
ワタシ「マネージャが作る家風があるから。それに合わなくてもやりたいことをやれればいいんだけどね」
中堅SE「そうなんですか」
ワタシ「だからね、やりたいことがあればいいけれど、仕事の中で自分の楽しみ、言い換えると成長できるthingsを見つけらるスキルを身に着けてからでも遅くはないと思うよ」
中堅SE「成長できるthingsですか」
ワタシ「いま、それがみつけられないんでしょ。それって自分探しと一緒だから」
中堅SE「自分探しですか」
ワタシ「あれは自分との折り合いなんだよ。それをのりこえないとね」