先を読む理由


無性に眠くなるときは風邪の兆候なんですよ。目の奥がしんどくなるというか。さらに胃が重くなったらそれは危ない。これに対抗するには睡眠が一番なんですが、長時間寝るのは好きじゃない、いや風邪なら睡眠が必要だけどまとめて取る必要なないと思うのでちまちま取れれば…。


こんな風に何事も先読みできるといいんですけどね。わかることは自分のことでもごく一部です。自分の馬鹿さ加減は何十年も付き合っているのにまだ程度が分からぬという…。なんて嘆く話ではなく、先を読む話です。


昨日書いたシナリオを考えるのはものごとの先を読むためです。なぜ、先読みしたいかというと「リスクを識別したいから」です。そのリスクを識別するために「シナリオを複数考えよう」と先に提示したわけです。


で、今日は「先をどう読むか」です。それをもう少しブレークダウンしてみます。


いつ、どのような問題が発生しそうか
これはリスクの識別そのものです。昨日のブログの手法を使って、想定としていること、進め方などの前提としていることを明示的にしてから、それが想定どおりに行かなかったらどうなるかをリストアップします。


リストアップしたリスクは次の3つのステップで先を読みます。

・問題が発生する要因は何か
・その要因を取り除くことに障害があるか
・障害を取り除けない場合に何が起きるか


問題が発生する要因は何か
リストアップした想定どおりにいかなくなるのはどうしてか、その要因を探ります。要因は人にせず、モノ・コトにした方が良いです。人が出てきたらロール、役割に置き換えてみましょう。


その要因を取り除くことに障害があるか
想定どおりにいかなくなる要因を取り除こうとしたら、何かその取り除くことを邪魔する障害はあるかを考えてみましょう。


障害を取り除けない場合に何が起きるか
もし、想定どおりにいかなくなる要因を取り除けなかったらどうなるのでしょうか。


プロジェクトの小さなタスクが想定どおりにいかなかったら何も影響しないのでしょうか。それとも必要と思っていた機能を実装できなくても実は何も業務に影響を与えないなど何も起きないことがあるのでしょうか。


先読みするのは
なぜ先読みするのか。それは不確実性を無防備に受け止めないためです。想定どおりに進めようと思うなら、その想定の障害となるモノを知らなければ「想定どおりに」進められません。


だから、先読みするんです。その方が無防備に現れるリスクをその場しのぎで対処して混乱するよりいいからです。なにがいいかって。そりゃ時間も少なく済むし、焦らないし、コストも少なく済むからです。楽をしたいですもの。