プレゼンは練習しないとわからないことばかり


中堅のシステムエンジニアの人に、これまで経験してきたレジメを作ってプレゼンして、というと感覚的に半分の人は上手にプレゼンできないんですよねぇ。レジメの中身の個々のプロジェクトでの技術的なことに話が到達すれば堰を切ったように饒舌に、まるで一方的に話してくれるんですけど。


経験してきたことのレジメって、自分の経験値を短いセンテンスで説明するわけで、「こんなことやってきましたね〜」と余裕をかまして話して欲しいんですよね。いや、別に「きましたね〜」はなくてもいいですが。


上手にプレゼンできないって言っても幾つかポイントがあるのでそれを並べてみます。もし、認定試験とか何かで自分の経験をアピールしなければならない方の参考になれば。


レジメのプレゼンの目的
レジメの紹介かもしれないけれど、紹介ということは相手に自分の経験を知ってもらってなんらか評価をしてもらう、ということです。


であれば、その紹介の場の目的を理解して、説明する相手に相応のインプットをしないと目的を果たせないですからまずいわけです。


例えば、技術的な認定の面接だったら、技術者として保有している技術はもちろん、技術を独自に活用した工夫点を知りたいかもしれません。プロジェクトへのメンバ選定なら、そのプロジェクトに必要なスキルセットや技術レベルを知りたいのかもしれません。


レジメ自体は同じような書きっぷりだったとしても、説明の内容、ポイントが変わりますよね。そうしたプレゼンの目的を理解することが第一歩です。


プレゼン時間の厳守
プレゼンは、どんなプレゼンでも決められた時間の枠があるものです。まぁ、先方の都合や他のプレゼン者がいた場合の公平性の観点から、ですね。


なので、プレゼンの時間は厳守なのですよ。プレゼンの時間を守れないのって、プレゼンを聴く立場から言えば「準備不足」と見做してしまうんです。だって、練習すればどのくらい時間が必要で、時間をオーバーしてしまうなら、説明する内容をずらないといけないじゃないですか。プレゼンの時間に合わせてね。


練習しないとわからないこと
「プレゼンの練習やっておいてね。明日リハーサルやろうよ」というじゃないですか。そうするときちんとやってきてくれる人の少なさといったら。きちんととは、

・声を出して
・プレゼンの時間に収まるように
・プレゼンの目的にあわせて


です。なぜ声を出さないといけないのかって?だって自分の声で説明するんですよね。だったら、どうしゃべったらいいか練習しないと何もわからないじゃないですか。


第一、まとめたレジメどおりにプレゼンできましたかね。時間内に終えられましたかね。プレゼンの目的に照らして訴えたいポイントを説明できましたかね。


ほとんどの人が、レジメに書いていないことを話し始めて時間オーバーです。これが現実。だから、声を出して、プレゼンの目的を意識して練習しないといけないのですよ。


プレゼンの場で始めて声を出してつっかえながらプレゼンする人と練習を数度でもしてきて自信を持ってプレゼンをする人とどっちが好印象でしょうか。そんなこと聞かれなくてもわかりますよね。


もうね、プレゼンって何度も経験するしかないんです。それを「プレゼンの本番でやるの?」ってことです。それ、失敗したらまずいプレゼンだったら取り返しつかないですよ。


だから、練習しないと。


こんなことを書いているワタシだって、プレゼンの失敗をたくさんして、練習しなきゃダメだって身をもって理解して、未だに練習しますもの。皆さんは失敗しないように最初から練習して臨んでくださいね。