システムエンジニアに体力が必要なのは、鍛える時間で思考をするためでは
システムエンジニアには要件を仕様にまとめたりコードを書いてソフトウェアを実装するという知力が必要なのは誰も疑わないけれど、それと合わせて体力も必要だよね、というとデスマ対応ですか、とか残業が多いからですか、とか思ってしまうくらい労働時間がひどいくらいにそういった機会に巻き込まれることが多いからというわけでもないと思うのです。
なぜシステムエンジニアに体力も必要だと思っているかというと、健全に、冷静に情報を収集して、整理して、判断をするためには思考がそれに集中できないと時間がかかってしまうことはもちろん、適切な意思決定に悪い影響を与えてしまうから。
風邪をひいていれば、熱や鼻水に気を取られてしまい集中力が続かないし、席をすれば体力をひどく消耗してしまうのでやっぱりしんどくなって仕事がなかなか終わらない…となってしまいますよね。思い起こせばこのような経験をしたことは誰にでもあるでしょう。
仕事に集中したくてもそれを削ぐのは病気ばかりではないのです。体に気がかりなことがあればついついそっちに気が散ってしまって仕事に集中ができなくなってしまうんです。そうした体調を自分がコントロールするためにはそれ相応の体力が必要だし、体力を維持するためにはそれを維持するための活動が必要です。
体を動かす時間枠を作ろう
といっても、いきなりフィットネスジムの会員になって体を鍛えようなんて言わないです。だって、今までやっていなければ続かないし月々の会員になるにはそれなりのコストがかかるから。あ、公共の施設を使えば手頃ですけどね。
ラジオ体操でもいいし、ヨガでもいいし、バーベルでもいいけれど、1週間のうち、どこかの時間枠を週のコマとして確保しましょう。体操なら起きたあとの5分とかでもいいですし、フィットネスジムに行くなら2時間とかかもしれません。ちなみにわたしは福利厚生の一環で都度払いで利用できるフィットネスジムが使えるので週に1回2−3時間くらい通っています。
体を動かし脳細胞に血液を送ろう
夜に頭の中でもやもやしていたり、どうしようかと思いあぐねていたりしても、フィットネスジムに行くときは行きます。そして体を動かすことでもやもやや思いあぐねていたことがブレイクスルーを起こしたりすることが多いです。
なんでかなぁ、と思ったことがあって、いつだったか気づいたことは、当たり前なんだけど体を動かすことで血液が循環するんですよね。もちろん頭の脳細胞にも。
走るとか早歩きのときの方がマシントレーニングより血液が循環していることを実感しやすかも。
思考は体を動かしているときの方がよく働くような気がします。まぁ、トレッドミル、ランニングマシンですけど、黙々と走っていれば他にすることはないので考え事をするには向いていますもんね、環境的に。
走っている限り、だれにも割り込まれない、頭の中でで限られるけれど、逆に頭の中に入っていることだけで思考を巡り合わせることになるから、自分が何をインプットできていて、何がインプットできていないかがわかります。
この仮説のウィークポイントはここだったとか、そこを突かれたときの理論武装がないだとか。じゃあ条件を変えて見たらどうだろう。そのときに情報が足らない、とか。
頭の中のメモリ空間の狭さも実感出来る
走っているから紙やPC何て使えないですね。危ないですし。そうすると使えるのは自分の脳細胞だけになります。記憶から情報を引っ張り出して、仮説を立てたりで記憶を展開して、アウトプットで加工する。
わかるんですね。自分の頭の中ではどのくらいが一度に情報として扱えるかが。いかに、会議で空中戦が無駄であるかを身をもって理解できるんです。自分で理解して仮説を作り上げることの小ささを知れば、他人が考えていることをさらに突っ込んでも限界なんてすぐに来ちゃいます。だから、紙に書き出すかホワイトボードに描かないとダメなんですよねぇ。
そうなんですね、体力は安定した思考のために必要なんですが、体力を維持するための活動で思考を鍛えるために体力をつけるということなんですよねぇ。